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西部劇

<1970年代の西部劇 2>
1973年 ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 
1974年 ブレージングサドル
1975年 明日なき追撃
1976年 アウトロー ビッグ・アメリカン ラストシューティスト
1979年 新・明日に向かって撃て! トム・ホーン フリスコ・キッド

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 Pat Garrett and Billy the Kid
1973年 アメリカ 108分
監督:サム・ペキンパー
音楽:ボブ・ディラン
出演:ビリー・ザ・キッド(クリス・クリストファースン)、パット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)、キップ・マッキニー(リチャード・ジャッケ ル)、ベイカー夫人(ケティ・フラド)、レミュエル(チル・ウィルス)、ウォーレス知事(ジェーソン・ロバーズ)、アラモサ・ビル(ジャック・イーラ ム)、エイリアス[別名](ボブ・ディラン)
21才で死ぬまでに21人の人間を殺したと言われる西部の無法者ビリー・ザ・キッドと、彼を追う保安官パッ ト・ギャレットの友情と対立を描く。
クリストファーソンのビリーはいまひとつかっこよくなかった。卑怯な奴だからということでなく、体が重たそうだった。コバーンのギャレットがよかった。
ボブ・ディランの名曲「天国への扉」が用いられ、彼自身も「別名(エイリアス)」という役で出演。(2004.6)


ブレージングサドル Blazing Saddles
1974年 アメリカ 93分
監督:メル・ブルックス
主題歌:フランキー・レイン唄
出演:ジーン・ワイルダー、クリーボン・リトル、メル・ブルックス
OK牧場の決闘」の主題歌などで有名なフラ ンキー・レインの張りのある声で始まるギャグ満載の西部劇コメディ。
スクリーンから飛び出してしまうラストは、大笑いするのは難しいけど、まあいいじゃんという感じ。(2004.6)


明日なき追撃 Posse
1975年アメリカ 90分
監督:カーク・ダグラス
出演:ハワード・ナイチンゲール(カーク・ダグラス)、ジャック・ストロホーン(ブルース・ダーン)、ウェズリー(ボー・ホプキンス)、ハロルド・ヘルマ ン(ジェームズ・ステイシー)
連邦保安官ハワードは、上院議員になるための売名行為として、部下を引き連れて各地のアウトローを殲滅して いた。やがて名高い無法者ストロホーンに狙いをつける。
自ら監督・主演した映画で、なぜこんな役を?と思うほど、カーク・ダグラスはぶざまな役回りを引き受けている。
対照的に悪党役のブルース・ダーンは、ほれぼれするほどかっこいい。(2004.6)


アウトロー The Outolaw Josey Wales
1976年 アメリカ 137分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョージー・ウェルズ(クリント・イーストウッド)、ローン・ウェイティ(チーフ・ダン・ジョージ)、ローラ・リー(ソンドラ・ロック)、テリル大 尉(ビル・マッキーニー)、フレッチャー(ジョン・ヴァーノン)、リトル・ムーンライト(ジェラルディン・キームズ)、サラ(ポーラ・トルーマン)、ジェ イミー(サム・ボトムズ)
南北戦争中、テリル大尉率いる北軍の遊撃隊カンサス・レッドレッグに妻子を殺され家を焼かれた農民ジョージー・ウェルズの復讐の旅を描く。
旅の途中で、インディアンの老人と少女、幌馬車隊の娘とその祖母などが加わり大所帯となっていく過程が興味深い。
イーストウッドは長銃短銃合わせて7挺の銃を携え、獅子奮迅の活躍をみせる。(2004.6)


ビッグ・アメリカン  BUFFALO BILL AND THE INDIANS, OR SITTING BULL'S HISTORY LESSON
1976年 アメリカ 104分
監督:ロバート・アルトマン
出演:バファロー・ビル(ポール・ニューマン)、ネッド・バントライン(バート・ランカスター)、ネイト・ソールズベリー(プロデューサー。ジョエル・グレイ)、ジョン・バーク少佐(ケヴィン・マッカーシー)、エド・グッドマン(ハーヴェイ・カイテル)、アニー・オークリー(ジェラルディン・チャップリン)、フランク・バトラー(ジョン・コンシダイン)、ウィリアム・ハルジー(ウィル・サンプソン)
シッティング・ブル(フランク・カッくイッツ)、
グロバー・クリーブランド大統領(パット・マコーミック)、大統領夫人(シェリー・デュヴァル)

西部で名を馳せた英雄バファロー・ビルのその後の人生を描く。ビルが率いる一座によるウエスタンショーの興行の旅がおもな話となるが、ポール・ニューマンが演じるビルは全然かっこよくない。
ビルは、カスター将軍率いる第七騎兵隊を全滅させたスー族(要確認)の酋長シッティング・ブルを一座に呼ぶ。孤高の酋長は最初は観客のブーイングを浴びるが、その威厳で彼らを圧倒し、次第に人気者になっていく。ビルは完全にお株を奪われてしまうのだった。
シッティング・ブルは、一族の保護のため、パーティでクリーブランド大統領との面会を希望するが、まるで話す気のない大統領のけんもほろろの対応がすごかった。
ランカスター演じる西部の作家バントラインやアニー・オークリーもよかったが、主役のビルはだめなやつだという印象しか残らないので(そのように作られているのだが)、映画全体の感想としてはあまり面白くなかった。(2021.4)
関連映画:「西部の王者」(1944)

ラストシューティスト The Shootist
1976年 アメリカ 99分
監督:ドン・シーゲル
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ブックス(ジョン・ウェイン)、ホステトラー医師(ジェームズ・スチュアート)、ロジャース夫人(ローレン・バコール)、ロン・ハワード、シェ リー・ノース、ジョン・キャラダイン、ヒュー・オブライエン、ビル・マッキーニー、リチャード・ブーン、スキャットマン・クローザース
1901年ネバダ州。旧知の医師を訪ねた老ガンマン、ブックスは、そこで末期癌の告知を受ける。
彼は、息子と暮らす未亡人の下宿屋に居を据え、静かに最後の時を迎えようとするが。
オープニングは、ブックスのこれまでの経歴という形で、ジョン・ウェインの主演映画の名場面が次から次へと紹介される。遺作となったガンマンの生きざまは、否が応にも彼自身の生涯とダブって見える。
未亡人役でローレン・バコールが久々の出演。
ブックスを敬う控えめな若者を好演しているのは、のちに監督となるロン・ハワード。(2004.6)


新・明日に向って撃て! Butch And Sundance: The Early Days
1979年 アメリカ 112分
監督:リチャード・レスター
出演:ブッチ・キャシディ(トム・ベレンジャー)、サンダンス・キッド(ウィリアム・カット)、ブレッドソー保安官(ジェフ・コーリイ)、O・C・ハンク ス(ブライアン・デネヒー)、ジョー(ピーター・ウェラー)、ビル・トッド・カーヴァー(クリストファー・ロイド)
本編では、ボリビア軍に包囲され最後を遂げたはずのブッチ・キャシディとサンダンス・キッドだが、彼らの若い頃を描くという離れ技でもって作られた 「明日に向って撃て!」の続編。
トム・ベレンジャーとウィリアム・カットは、そっくりさんにとどまらず、のびやかに西部の無法者の二人を演じている。スキーのシーンが印象的。(2004.6)

関連作品:「明日に向かって撃て!」「ブラックソーン

トム・ホーン Tom Horn
1979年 アメリカ 98分
監督:ウィリアム・ウィヤード
制作総指揮:スティーヴ・マックィーン
出演:トム・ホーン(スティーヴ・マックィーン)、グレンドレーヌ(リンダ・エヴァンス)、ジョン・C・コーブル(リチャード・ファンズワース)、クリー ドモア保安官(スリム・ピケンズ)、ベル連邦保安官(ビリー・グリーン・ブッシュ)、馬丁(エリシャ・クックJr)
西部開拓時代末期、鉄道工事人夫、駅馬車会社員、騎兵隊員、保安官助手、ロデオ・チャンピオン、探偵、用心 棒などの仕事を転々とした実在の人物トム・ホーンの半生を描く。
大スター、マックィーンが、4年の調査・準備期間を経て、「ネバダ・スミス」以来十数年ぶり に主演した西部劇。
後半、えんえんと続く死刑に向けてのシーンは暗く重たい。公開当時、いい映画なんだけど暗すぎると宣伝担当者をかなり悩ませたと聞く。(2004.6)


フリスコ・キッド The Frisco Kid 
1979年 アメリカ 119分(日本未公開)
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:アブラム(ジーン・ワイルダー)、トミー(ハリソン・フォード)、ジョーンズ(ラモーン・ビエリ)、グレイ・クラウド酋長(ヴァル・ビゾリオ)
ポーランドからサンフランシスコに派遣されることになった、出来の悪いユダヤ人伝道師アブラムは、追いはぎ にあって身ぐるみをはがされ、西部の荒野に置き去りにされてしまった。
フリスコ・キッドと呼ばれる無法者トミーが通りがかり、アブラムと同行することになったが、追跡隊に追われたり、インディアンに火あぶりにされかけたり、 雪山で凍死しかけたりと、二人は次から次へと災難に見舞われる。
水と油の二人の珍道中を、愉快に描いたウェスタン・コメディ。喜劇役者のジーン・ワイルダーと、「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役で一躍人気アクショ ン・スターとなったハリソン・フォードのやりとりが絶妙。(2004.6)

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