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西部劇

<1960年代の西部劇 2>
1964年 シャイアン 
1965年 キャット・バルー シェナンドー河 
1966年 続・荒野の七人 砦の29人 ネバダスミス 
1967年 エル・ドラド カスター将軍 大西部への道 墓石と決闘

シャイアン Cheyenne Autumn
1964年 アメリカ 160分
監督:ジョン・フォード
出演:トマス・アーチャー大尉(リチャード・ウィドマーク)、デボラ・ライト(キャロル・ベイカー)、ウィッセルズ大尉(カール・マルデン)、スコット少 尉(パット・ウェイン)、軍医(アーサー・ケネディ)、ウィコウスキー軍曹(マイク・マズルキ)、スペイン女(ドロレス・デル・リオ)、レッド・シャツ (サル・ミネオ)、リトル・ウルフ(リカルド・モンタルバン)、ダル・ナイフ(ギルバート・ローランド)、ワイアット・アープ(ジェームズ・スチュワー ト)、内務大臣(エドワード・G・ロビンソン)、ジェフ・ブライア(ジョン・キャラダイン)、スミス(ハリー・ケリーJr)、プラムツリー(ベン・ジョン ソン)
不毛な居留地に押し込められ、病気と飢えに苦しんでいたシャイアン族は、故郷イエローストーンに戻ることを決意する。
アーチャー大尉は、シャイアン族に同情しながらも、彼らを追跡する任務に従わざるを得なかった。
シャイアン族と騎兵隊の間の戦いは、大げさに報道され、内務大臣はシャイアン族の鎮圧を余儀なくされる。
ダッジシティでは市民軍が結成され、保安官ワイアット・アープの努力にも関わらず、事態は混乱の一途をたどっていった。
アーチャーは任務を捨て、彼らの救出に向かう。
迫害される少数民族の悲劇を、任務遂行と良心の間で苦悶する将校の目を通して描く。(2004.6)


キャット・バルー Cat Ballou
1965年 アメリカ 97分
監督:エリオット・シルヴァースタイン
出演:キャット・バルー(ジェーン・フォンダ)、キッド・シェリーン/ストローン(リー・マーヴィン)、クレイ(マイケル・カラン)、ジェド(ドウェイ ン・ヒックマン)、ジャクソン(トム・ナーディニ)、フランキー・バルー(ジョン・マーレイ)、ナット・キング・コール
ジェーン・フォンダ主演のコミカルな西部劇。
冒頭コロンビアの自由の女神がジェーンに変身して拳銃をぶっ放すと、西部の町角でナット・キング・コールがキャット・バルーの伝説をゆうゆうと歌ってい る。軽快な出だしが心地よい。
リー・マーヴィンが、酔いどれガンマン、キッドを演じてアカデミー主演男優賞を受賞。
心を入れかえ、黒装束に身を包んでさっそうと登場した彼はたしかにかっこいいが、のんだくれているときのしょぼくれた姿も相当味わい深い。(2004.6)


シェナンドー河 Shenandoah
1965年 アメリカ 105分
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:チャーリー・アンダーソン(ジェームズ・スチュワート)、サム(ダグ・マックルー)、ジェイコブ(グレン・コーベット)、ジェームズ(パトリック・ ウェイン)、ジェニー(ローズマリー・フォーサイス)、ボーイ(フィリップ・アルフォード)、アン(キャサリン・ロス)、ネーザン(チャールズ・ロビンソ ン)、ジョン(ジム・マクマラン)、ヘンリー(ティム・マッキンタイア)、ガブリエル(ユージン・ジャクソンJr)
南北戦争を背景に、西部に生きる親子の情を骨太に描いた作品。
農場を営みながら、男手一つで七人の子供を育てあげたチャーリー・アンダーソンは、南北戦争が始まってもずっと中立を保っていた。ところがある日、末っ子 のボーイが南軍兵士と間違えられ北軍の捕虜として連れ去られてしまう。チャーリーは、長男のジェームズ夫妻に家を任せ、残る息子たちとともにボーイを探す 旅に出る。
ジェームズ・スチュワートが、厳しく頼りがいのある西部の父親を演じる。捕虜を運ぶ列車を襲撃するなどかなりむちゃだが、息子のためなら何でもやる父の強 さがよく表れている。
連れ去られた末っ子の少年が、捕虜となった軍人たちと知り合い独自に成長していく過程が描かれるのもよい。(2004.6)


続・荒野の七人 Return of the Seven
1966年 アメリカ 95分
監督:バート・ケネディ
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:クリス(ユル・ブリナー)、ヴィン(ロバート・フラー)、チコ(ジュリアン・マテオス)、マヌエル(バージリオ・デクセイラ)、コルビー(ウォーレ ン・オーツ)、ルイス(ジョーダン・クリストファー)、フランク・ライカー(クロード・エイキンズ)
ロルカ(エミリオ・フェルナンデス)、神父(フェルナンド・レイ)
荒野の七人」の続編。
前作と同じ役名、同じ役者なのはクリス役のユル・ブリナーのみ。ヴィンとチコはおなじ役名だが、役者は違っている。ヴィンを演じるのは、TVシリーズ「ラ ラミー牧場」でジェス・ハーパー役を演じたロバート・フラー。チコは、前作でガンマンから足を洗い村に落ち着く決心をしたが、やんちゃな若僧の部分はすっ かりなりをひそめ、真面目な農民の青年に激変している。
あらたに加わったガンマンには、ウォーレン・オーツやクロード・エイキンズなどの顔ぶれがいる。
話は前回と同様。横暴な地主に立ち向かうため農民たちがガンマンを雇う。流れ者の若者、馬泥棒、殺し屋、囚人などが集められ、極悪非道なボス、ロルカと対 決する。(2004.6)


砦の29人 DUEL AT DIABLO
1966年 アメリカ 105分
監督:ラルフ・ネルソン
音楽:ニール・ヘフティ
出演:ジェス・レンズバーグ(ジェームズ・ガーナー)、トーラー(シドニー・ポワチエ)、スコティ・マカリスター少尉(ビル・トラヴァース)、エレン・グレーンジ(ビビ・アンデショーン)、ウィル・グレーンジ(デニス・ウィーバー)、ファーガソン軍曹(ウィリアム・レッドフィールド)、クレイ・ディーン保安官(ジョン・クロウフォード)、チャタ(ジョン・ホイト)
元騎兵隊のスカウト、ジェスは、インディアンの妻を何者かによって殺され、その犯人を探していた。一方、騎兵隊のマカリスター少尉は、食料などの物資を運んでコンチェ砦に行くことになったが、率いる一行はほとんどが新兵で頼りなかった。ジェスと、元軍曹で今は羽振りの良い商人となっているトーラー、コマンチに誘拐され戻ってきたばかりのエレンと、その夫でやはり商人であるグレーンジが、彼らに同行する。エレンは、コマンチの酋長チャタの息子との間に子どもをもうけていて、その子のことが気になっていたのだった。夫のグレーンジは、そんなエレンを受け入れることができず、インディアンを憎悪していた。
それぞれの思惑を持ったまま、彼らは道中でコマンチの襲撃を受け、壮絶な戦いに巻き込まれていく。
「マクロード警部」で知られるデニス・ウィーバーが、悲惨な最期を迎える、心の狭い陰険な男を演じている。
西部の荒野で切り広げられる襲撃シーンは迫力があるが、全体的に重苦しく陰惨な雰囲気の映画である。
また、邦題はだいぶいい加減である。一行が29人だったのは、ほんの出だしだけで、砦に向かう途中で戦いとなるので、結局砦には到着しないのだった。(2011.12 知人にビデオを借りて見る)


ネバダスミス Nevada Smith
1966年 アメリカ 132分
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:マックス・サンド[ネバダ・スミス](スティーブ・マックィーン)、ジョナス・コード(ブライアン・キース)、ピラー(スザンヌ・プレシェット)、 ザカルディ神父(ラフ・バローネ)、トム・フィッチ(カール・マルデン)、ポードリー(アーサー・ケネディ)
両親を殺され復讐にとりつかれた若者が、仇を討つ旅を続けるうち、やがてそのむなしさに気づいていく。
復讐に燃えるあまり、刑務所にまで仇を追っていくマックスの執念には鬼気迫るものがある。
マックスに銃を教える銃商人コードや、彼の心を開く神父など脇役がよい。
マックスは後にネバダ・スミスと名を変え、映画界に入る。本作は、実話に基づいた小説「大いなる野望」(ハロルド・ロビンソン作)の一部を脚色したもの。(2004.6)


エル・ドラド El Dorado
1967年 アメリカ 126分
監督:ハワード・ホークス
出演:コール・ソーントン(ジョン・ウェイン)、J・P・ハラー(ロバート・ミッチャム)、ミシシッピ[アラン・ベデルリオ・トレフォン](ジェームズ・ カーン)、ブル(アーサー・ハニカット)、ジョーイ(ミシェル・ケアリー)、ケヴィン・マクドナルド(R・G・アームストロング)、ネルス・マクロード (クリストファー・ジョージ)
テキサス州エル・ドラドの町の保安官ハラーは、女に振られ飲んだくれる毎日を送っていたが、流れ者のガンマン、ソーントンの力を借りて悪質な牧場主と対決 する。ミッチャムのあまり気張らない演技が見ていて楽しい。飲んだくれたこきたない状態からの変貌ぶりもみごと。
二人の仲間に加わる青年ミシシッピを演じるジェームズ・カーンは、ナイフを投げ、走る馬の下にヘッドスライディングし、散弾銃をぶっ放すという活躍をして みせる。
ラッパを吹く老人ブルじいさん役のハニカットもいい味を出している。
ホークス西部劇三部作の二作目。ほかは「リオ・ブラボー」「リオ・ロボ」。(2004.6)


カスター将軍 Custer of the West
1967年 アメリカ 144分
監督:ロバート・シオドマク
出演:ジョージ・A・カスター(ロバート・ショウ)、リビー(メアリ・ユーア)、レノ少佐(タイ・ハーディン)、ベンティン中尉(ジェフリー・ハン ター)、マリガン軍曹(ロバート・ライアン)、シェリダン将軍(ローレンス・ティアニー)、シッティング・ブル(キーロン・ムーア)
1876年、アメリカ、モンタナ州リトル・ビッグ・ホーンで騎兵隊とスー族との間に行われた壮絶な戦いを描く西部史劇。
カスター将軍率いる第七騎兵隊の小隊は全滅し、カスターはのちに英雄とされた。
が、この作品では、南北戦争後の平穏な軍隊生活になじめず暴走する彼の狂信的な一面が描かれていたように思う。(2004.6)

ラスト・サムライ」「オー シャン・オブ・ファイヤー」では、この事件の後、第七騎兵隊の生き残った部隊が引き起こした「ウッデンド・ニーの虐殺」(1890年)が描かれ、 そこに居合わせたことがともに主人公の心の傷となっている。
関連作品:「壮烈第七騎兵隊」(1941年アメリカ、監督:ラオール・ウォルシュ、主演:エロール・フリン)

大西部への道 The Way West
1967年 アメリカ 125分
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:ディック・サマーズ(ロバート・ミッチャム)、ウィリアム・タドロック(カーク・ダグラス)、ライジー・エヴァンス(リチャード・ウィドマーク)、 ベッキー・エヴァンス(ローラ・オールブライト)、ブラウニー・エヴァンス(マイケル・マクグレヴィー)、マーシー・マクビー(サリー・フィールド)、マ クビー(ハリー・ケリーJr)、ウェザビー牧師(ジャック・イーラム)
19世紀半ば、不況の東部から逃れてオレゴンで新天地を開こうと旅立った幌馬車隊の人々を描く。
希望に燃えて出発した一行だったが、旅が長引くに連れ様々な亀裂が生じてくる。
一行の指揮者タドロック、ガイド役のサマーズ、開拓民として家族をひきつれていくライジーという主要の三人がそれぞれに持ち味を出している。
頼りになる父親ライジーを演じるウィドマークが一番いいところを見せていたように思う。
カーク・ダグラスは冷酷で傲慢なリーダーを演じ、やがて意外なことに。(2004.6)


墓石と決闘 Hour of the Gun
1967年 アメリカ 102分
監督:ジョン・スタージェス
出演:ワイアット・アープ(ジェームズ・ガーナー)、ドク・ホリディ(ジェーソン・ロバーズ)、アイク・クライトン(ロバート・ライアン)
1881年にクラントン一家とアープ兄弟の間で行われたOK牧場の決闘の後日談。
生き残ったアイク・クラントンは、アープ兄弟に復讐するため仲間を集める。ワイアット・アープは、ドク・ホリディの助けを得て、アイクと対決するが。
戦いに赴く男たちを静かに押さえたタッチで描く。
ドク・ホリディ役のジェーソン・ロバーズがいい味を出している。(2004.6)

OK牧場の決闘とワイアット・アープ関連作品:「荒野の決闘」「OK牧場の決闘」「トゥムストーン」「ワイアット・アープ

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