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映画 映画(〜2000年) た行   

ターミネーター・シリーズ> 太陽の年(1984)、 チャイナ・ゲイト(1957)、 椿三十郎(1962)、 渡世人列伝(1969)、 突破口!(1973)
<トレマーズ>シリーズ:トレマーズ4(2004) トレマーズ(1989)

太陽の年 A Year of the Quiet Sun/ROK SPOKOJNEGO STONCA
1984年 ポーランド、西ドイツ、アメリカ 106分
監督:クシシュトフ・ザヌーシ
出演:エミリア(マヤ・コロロフスカ)、ノーマン(スコット・ウィルソン)、エミリアの母(ハンナ・スカザンカ)、ステラ(エヴァ・ダウコフスカ)、デイビッド(ダニエル・ウェブ)
★ラストシーンに関してねたばれあります!!★
知人にDVDを借りてみた。
第二次世界大戦後、1946年のポーランド。戦争で夫を失い、足の悪い老母の世話をしながら貧しい暮らしをしている未亡人のエミリヤと、戦後処理のため派遣されてきたアメリカ兵ノーマン、心に傷を負った二人が出会う。言葉が通じず、控えめな二人は、おずおずと恋に落ちていく。この大人同士の、おずおずとした感じがいい。
ノーマンは、通訳を介して、エミリアに思いを伝え、年老いた母も連れて、アメリカへくるようにエミリアに請う。しかし、二人が国外に出るには不法な手段に頼るしかなく、老いた母はそうした長旅ができるような健康状態になかった・・・。
切ない大人のラブストーリーは、静かでもの寂しいポーランドの街を背景に語られていく。そして最後、突如として画面いっぱいにアメリカ西部の悠々とした風景が広がる。モニュメント・ヴァレーの赤茶色の岩々を遠景に二人が踊る。これまでの経緯はすべてこのシーンのためにあったのかと思えてくる、王道のラストシーンであった。(2011.12
)

チャイナ・ゲイト  CHAINA GATE
1957年(日本公開2016年) アメリカ 97分
監督・脚本・製作:サミュエル・フラー
音楽:マックス・スタイナー、ヴィクター・ヤング
主題歌:“Chaina Gate”作曲:ヴィクター・ヤング、作詞:ハロルド・アダムソン、唄:ナット・キング・コール
出演:ブロック軍曹(ジーン・バリー)、リア/ラッキー・レッグ(アンジー・ディキンソン)、ゴールディ(ナット・キング・コール)、カウモント大尉(ポール・デュボフ)、チャム少佐(リー・ヴァン・クリーフ)、ピガール(ジョージ・ギヴォット)、神父(マルセル・ダリオ)

早稲田松竹のサミュエル・フラー特集で見る。
1957年の作品だが、日本公開は、本年ということになるそうだ。
1954年の仏領インドシナ。革命家ホー・チ・ミンが中国共産党の力を借りて北部でベトナム独立同盟会(ベトミン)を組織したため、フランス軍は戦線を張り、外国人傭兵部隊を呼び寄せた。ベトミンの攻撃を受け、危機的状況にあるサントイ村に駐留する傭兵ブロック軍曹らは、中国との国境(チャイナ・ゲイト)近くの山中にある敵の兵器庫の爆破を命じられる。が、そのためには、適地であるジャングルを抜けていく必要があった。ラッキー・レッグ(幸運の足)と呼ばれる密輸業者の女性リアが、彼らの案内役を引き受ける。彼女は、見た目は西洋人だが、中国系の血を引いていた。実は、5年前ブロックは彼女と結婚して子どももできたのだが、産まれた息子が中国系の容貌をしていることにショックを受け、妻子を捨てて村を出て行ってしまったのだった。ブロックを恨むリアだが、幼い息子を自由の国アメリカに住まわせることを条件に、危険な案内役を引き受けたのだった。
あまりなじみのない設定なので、わかりにくいかと思ったが、冒頭、上記の状況がナレーションでばばっと説明された後、懐に子犬を隠した幼い少年が、通りを延々と歩いて、アメリカ軍の飛行機から落とされる救援物資に群がる人々や、爆撃を受けて瓦礫となったらしい村の様子や、駐屯している兵士たちの姿や、少年から犬を奪って食べようとする男などが映しだされ、戦時下の村の状況が一気に示される。少年は、美しい女性のところに行き着いて犬のえさをねだる。この女性がリアであり、2人が母子であることは後で説明されるが、最初は一体どうゆう関係なのか見当がつかず、戸惑う。
アンディ・ディキンソンと言えば、「リオ・ブラボー」(1959)や「ビッグ・バッド・ママ」(1974)など、怖いものなしの大人の女のイメージがある。この映画では、だいぶ若いが、それでもやはり強い女性を演じてほぼ主役、男の兵士らは脇に回った感がある。適地に入ってからは、リアが敵の兵士や地元民たちの注意を引いて歓談している間にブロックらが潜入するという手口が何度も使われるが、リアに鼻の下を伸ばす敵兵がなんだか憎めない。戦闘シーン、爆破シーンは迫力があるが、なによりリアの決断に度肝を抜かれた。
ナット・キング・コールが、偏見のない黒人兵の儲け役を演じ、冒頭とラストで歌を披露するのが楽しい。(2016.12)

突破口! Charley Varrick
1973年 アメリカ  111分
監督:ドン・シーゲル
出演:チャーリー・バリック(ウォルター・マッソー)、ハーマン・サリバン(アンディ・ロビンソン)、殺し屋モリ―(ジョー・ドン・ベイカー)、ジュエル(偽造パスポート製作人。シェリー・ノース)、シビル・フォート(フェリシア・ファー)、ボイル(ジョン・ヴァ―ノン)、タフト夫人(マージョリー・ベネット)

中学生か高校生のころ、田舎の映画館で何かとの併映で見た記憶がある。DVDで見直した。
アメリカ、ニューメキシコの町。元曲芸飛行気乗りで今は農薬散布の仕事をしている中年男のチャーリーは、チームを組んで銀行強盗を計画、実行する。
妻と仲間が警官に撃たれ、チャーリーと若者のハーマンが生き残り、金を手にする。
が、予想を上回る大金に、ハーマンは喜ぶが、チャーリーは愕然とする。
その金は、マフィアの隠し金で、2人は、警察とマフィアの双方から追われる身となる。
逃亡のための手筈を整えていくチャーリーと、その足跡をたどるマフィアの殺し屋モリ―との静かな追いつ追われつの駆け引きが地味ながらおもしろい。
隠し金を奪われたことで疑われる田舎の銀行の支店長と、副頭取のボイルが、牛がいるのどかな牧場風景を背に、柵にもたれて自分たちのやばい状況について話すシーンが、よかった。
最後は、ポスターでも有名な小型複葉飛行機と車のチェイスが圧巻。(2013.10)


<「トレマーズ」シリーズ>
トレマーズ4 Tremors4 The Legend Begins
2004年 アメリカ 101分
監督:S・S・ウィルソン
出演:ハイラム・ガンマー(マイケル・グロス)、ホアン(ブレント・ローム)、クリスティン・ロード(サラ・ボッツフォード)、ブラック・ハンド・ケリー (ビリー・ドラゴ)、テコパ(オーガスト・シェレンバーグ)、フレッドじいさん(J・E・フリーマン)、チャン(ミン・ロー)、チャン夫人(リディア・ ルック)、フー・イェン・チャン(サム・リー)
地中に潜む芋虫型の怪獣「グラボイズ」が出てくるシリーズの4作目。西部開拓時代を舞台にしたモンス ター・ホラーというユニークな作品になっている。
1889年、ネバダ州リジェクションの町(1作目の舞台となった町の前身である)。
銀鉱山で、大勢の炭坑夫が謎の死を遂げる。東部の金持ちである鉱山主ガンマーが、視察に訪れる。彼は、生き残った炭坑夫ホアンらとともに坑内を調査し、 「グラボイズ」に遭遇する。
グラボイズは、音に反応して地中を進むが、岩は破れない。とにかくくさい。ちぎれると黄色い体液を出す。という設定は1作目と同様。
自分たちの町を守るため住人が立ち上がって悪者をやっつけるという展開は、まさに西部劇そのもの。しかも、敵をやっつけるために、彼等はプロのガンマンを雇う。じりじりと迫ってくる敵に対して小屋の中に籠もって応戦したり、人気のない白昼の街で銃撃戦を繰り広げたりなど、西部劇ならではの状況も盛りだくさんであ る。ただし、倒す相手は、無法者の一味でも悪い牧場主でもなく、巨大な芋虫だ。
雇われた凄腕ガンマンのドラコは、及び腰のガンマーに男の生き方を説く。これまで銃と縁のなかったガンマーは、意を決し、町の人々と力を合わせて怪物に立ち向かう。
ホテルの女主人クリスティン、メキシコ人炭坑夫のホアン、雑貨店を経営する中国人のチャンとしっかりものの妻、利発な息子フー・イェン、老インディアンのテコパなど、人種も年齢も様々な住人たちが個性を発揮し、ガンマーをもり立てる。ガンマーが、銃マニアのバートの先祖で、この一件を機に銃器マニアになっていくことが示唆され、1作目へのつながりを見せるのも愉快。(2008.6)

トレマーズ Tremors
1989年 アメリカ 96分
監督:ロン・アンダーウッド
出演:バル(ケヴィン・ベーコン)、アール(フレッド・ウォード)、ロンダ(フィン・カーター)、バート・ガンマー(マイケル・グロス)、ヘザー・ガン マー(レバ・マッケンタイア)、(ボビー・ジャコビー)、ウォルター(ヴィクター・ウィン)、(ビビ・ベッシュ)、ミンディ(アリアナ・リチャーズ)、メ ルヴィン(ボビー・ジャコビー)、ミゲル(トニー・ジェナロ)、ネスター(リチャード・マーカス)、
テレビ放映したのをきっかけに久しぶりに見たが、記憶していた通り、たいへんおもしろかった。
アメリカ、ネバダ州。人口わずか14人の小さな町パーフェクションに異変が起こる。
便利屋のコンビ、バルとアールは、町の住人エドガーじいさんが、鉄塔によじ登ったまま絶命しているのを発見する。地震計は、不審な振動を計測し、住人が一人また一人と消えていく。やがて、地中から巨大な怪物が姿を見せる。
雑貨店主のウォルターは、この芋虫のような怪物を「グラボイズ」と名付ける。グラボイズは、目を持たず、音に反応する。岩を突き破れない。すごくくさい。 という特徴が示される。
前半は、得体の知れないものが迫ってくる恐怖が、怪物の正体がわかってからは、避難しながら応戦する町の人たちの様子が描かれる。怪物から逃れるため、みんなで屋根に登ったり、岩場へ逃げたりするのだが、なかよしコンビのバルとアール、地質学者で棒高跳びが得意なロンダ、それと町の人たちがそれぞれ地味にいい。いつも悪ふざけばかりしていて羊飼いの少年の憂き目に会うティーンエイジャーのメルヴィンや、たいへんなときにのんびり地面をホッピングしてくる少女ミンディなど、子どもたちの使い方も巧みだ。銃器マニアのガンマー夫妻は、地下室に集めた豊富なコレクションを駆使し喜々として戦う。黄色い体液を飛び散らす巨大芋虫との戦いであるにも関わらず、全体の雰囲気は軽妙で陽気で、細部に渡って気が利いている。西部劇のテイストを漂わせているのもうれしい。 (2008.6)

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