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時間旅行  タイムトラベルの映画(海外)1

<〜1969年>
タイムマシン(1959)

タイムマシン The Time Machine
1959年 アメリカ 103分
監督:ジョージ・パル
原作:H・G・ウェルズ「タイムマシン
出演:ジョージ(ロッド・テイラー)、デヴィッド・フィルビー/ジェームズ・フィールビー(アラン・ヤング)、ウィーナ(イベット・ミミュー)
ウェルズの古典を当時の特撮を駆使して映画化。
ビクトリア朝の様式を取り入れたというタイムマシンの造型がきれい。原作通りの三輪車のような形で、水晶のレバーを取り付けて作動させる。後ろにつけられた仏像の光背のような円盤は未来に行く時は時計回りに、過去へ行くときは逆回りに回っているらしい。
1899年12月31日。時間航行者ジョージは、友人フィールビーの反対を押し切って時間の旅に出る。
天窓を高速で移動する太陽と月が日々の経過を表し、くるくると入れ替わるブティックのショウウインドーのマネキンの衣装や、開 いてはしぼむ花々が季節の変化を示す。
1960年代に核戦争が勃発(1966年にイギリスに原爆が落とされる。)。
その後、タイムマシンは岩に覆われ永い闇の時代が続く。
岩が崩れ再び太陽の下に出たジョージは、そこで遠い未来の人類の姿を目撃する。
危機を逃れて現在に戻ってきたジョージが、再び未来に向かう際にタイムマシンを中庭から研究室に移動させる。そのほんの僅かな空間の移動によって、未来におけるある障害が避けられるのだ。研究室の床についた二本の線、重たいタイ ムマシンを引きずった跡が彼の思いを物語っていて感動的。
最初の時間旅行中、ジョージが立ち寄る時代時代でフィールビーが残した友情の印を発見する件りも泣かせる。(2005.12)
一言:“You have all the time of the world.”
1900年1月5日夜。ディナーに招待した客たちが待ちくたびれてい るところに、ぼろぼろの状態で突然帰還したジョージ。あわててしゃべろうとする彼に向かってフィールビーが言う言葉。「ゆっくり話せ。時間はたっぷりある んだ。」ジョージはその言葉をかみしめる。「そうだ。時間は全部僕のものだ。」

リメイク:「タイムマシン」(2002)

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