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○ 映画(〜2000年) ま行   

<あいうえお順>
ミザリー(1990)、 明治侠客伝・三代目襲名(1965)、 ムトゥ 踊るマハラジャ(1995)、 

ミザリー Misery
1990年 アメリカ 108分
監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング「ミザリー」
出演:アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)、ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)、バスター(リチャード・ファンズワース)、ヴァージニア(フランシス・スタンハーゲン)、シンデル(ローレン・バコール)
アメリカ、コロラド州シルバークリーク。雪に覆われた冬の村が舞台。
売れっ子作家のポールは、人気の「ミザリー・シリーズ」を終わらせ、自伝的小説に取組む。
山荘で新作を書きあげ、雪の積もった山中の道路を車で走行中に事故を起こし、重傷を負う。
彼を助けたのは、山間の家に一人で暮らしている中年女性アニー。看護婦で、ミザリー・シリーズのナンバーワンファンだというアニーは、両足を負傷して身動きの取れないポールを自宅のベッドに運び、看病をする。
雪で町との連絡手段が途絶えているというアニーだったが、実は、彼女はポールを監禁していたのだった。
作家として不本意な作品の大ファンだといわれた時点から、ポールはアニーに対して複雑な思いを抱くが、彼女の持つ不穏な雰囲気は、次第に狂気の様相を呈してくる。
ミザリーの最新刊が発売され、それが最終巻でありヒロインのミザリーが死ぬ話だったことから、アニーは憤怒し、ポールに、ミザリー復活の続編を書くよう強要する。(このアニーの憤怒については、続きもの活劇のインチキぶりの指摘があって、可笑しかった。)
古女房と共にいい味を出していた田舎の保安官バスターは、、アニーに不審を抱いていいとこまで行くのだが、敢え無く倒されてしまう。
それ以外は、ポールは終始孤立無援の状態にある。アニーの留守中に、車椅子からはいずり出て家の中を探っているときにアニーが帰宅し、急いでベッドに戻るシーンや、アニーに薬を飲ませようとして敢え無く失敗する食事のシーンなど、地味な行動にも関わらず、サスペンスが盛り上がってどきどきする。ポールは、ミザリー復活編を超高速で書きあげ、さらにそれをアニーの目の前で焼いて見せる。暴力より精神的ダメージを与える復讐は、インテリらしくておもしろかった。(2013.10)

ムトゥ 踊るマハラジャ  MUTHU
1995年 インド  166分
監督:K・S・ラヴィクマール
出演:ムトゥ(使用人。ラジニカーント)、ランガナーヤキ(女優。ミーナ)、ラージャー(タミルナードゥ州の大地主。サラット・バーブ)

ゆるゆるの極彩色異文化舞踏映画。とにかく人がわんさか出てきて、唄い踊る。無駄にしつこい繰り返しが多いが、くせになる。大人数での、噴水広場での勘違い夜のあいびきシーンが可笑しかった。あるようなないようなあってもどうでもいいような筋なのだが、使用人として扱われてきたムトゥ(人の名前だ)が、実は高貴な生まれという、血筋問題絡みのドラマはなつかしい感じがする。(2020.4)

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