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西部劇

<1950〜60年代のテレビ西部劇>
1959〜63年 ララミー牧場

ララミー牧場 Lalamie
監督:ポール・ランドレス
1959〜1963
シーズン1
出演:スリム・シャーマン(ジョン・スミス)、アンディ・シャーマン(ロバート・クロフォードJR)、ジョンジー(ホーギー・カーマイケル)、ジェス・ハーパー(ロバート・フラー)
西部開拓時代、ワイオミング州ララミーの郊外にあるシャーマン牧場が舞台。しっかり者のスリムは、父の遺した家業を受け継ぎ、牧場とともに駅馬車中継所も営んでいる。弟のアンディは兄を尊敬しつつも家を出たがっている。この兄弟と老牧童のジョンジーが牧場のメンバーである。そこに流れ者のジェス・ハーパーが加わる。
小学生のころ、平日の夕方に毎日テレビで再放送していた。初めてみた西部劇である。とにかく久松保夫の声も含めてジェスが大好きだった。スリムのことと、あとおばさんと少年がいたけど途中役者が変わったりしたなという記憶がある程度。細かい話はほとんど覚えていなかった。今回、知人がシリーズ1から3までのDVD・ブルーレイを送ってくれた。字幕版である。日本語の主題歌がないのにちょっと違和感を覚える。牧場の名が「ララミー牧場」ではないのに驚く。牧童のおじいさんがホーギー・カーマイケルだったことにさらに驚く。
今見てもジェスはかっこいい。人と人とのやりとりから、殴り合いや銃を撃ちあう展開になるが、ド派手なアクションや激しい銃撃戦というものではなく、このそっけなさがなつかしく、安心するのだった。(2017.8)

第1話 Stage Stop
ゲスト出演:バド・カーリン(ダン・デュリエ)
映画の西部劇でも悪役で知られるデュリエが、逮捕され縛り首にされそうな手下を救い出すため、判事の乗った駅馬車を襲う。シャーマン牧場の面々がそれに巻き込まれる。流れ者のジェスはたまたま牧場に立ち寄っていたのだが、カーリーが助けようとしていた手下は、ジェスから金を奪って逃げた男だった。ずっと独りで生きてきたジェスは、初めは人と交わりひとところに落ち着くことを拒むが、自分を慕ってくるアンディや、頑固でいけすかないけど男気のあるスリムや、気のいいジョンジーと接するうちに、牧場にとどまる決心をするのだった。(2017.8)

第2話 Grory Road
ゲスト出演:エッシー・ブライト(ナネット・ファブレイ)、ロニー(エディ・アルバート)
ララミーの町に女宣教師エッシー・ブライトが訪れ、日曜日の午前中に酒場を借りて布教活動をしようとする。ロニーという男がその手助けを申し出る。彼は、ジェスの命の恩人だった。かつて馬を失って砂漠をさまよっているところを通りがかった彼に助けられたのであるが、ロニーは人とのコミュニケーションがうまくできず、ちょっとしたことで激昂する、付き合いづらい男だった。彼が少々厄介な奴であることを察しているジェスは、アンディの身に危険が及ぶことを案じて、牧場を出る。
ロニーは思い込みが激しく、やさしくしてくれたエッシーに恋心を抱き結婚を夢見る。が、エッシーは最愛の夫を亡くし、神に身を捧げ、神の愛を説いて回ることを生きがいとしていたのだった。現代のドラマにもでてきそうな自分本位で他人とうまくやっていけない男を演じるエディ・アルバートは、「ローマの休日」(1954)のグレゴリー・ペック演じる記者の相棒のカメラマン、「ロンゲストヤード」の刑務所所長などを始め、多数の映画に出演していたようである。
カーマイケルが、ピアノを弾きながら歌いまくって、音楽の才能を存分に発揮する。(2017.8)

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