みちのわくわくページ

西部劇

<1960年代の西部劇 1>
1960年 アラスカ魂 アラモ 片目のジャック 決闘コマンチ砦 荒野の七人 バファロー大隊 燃える平原児 
1961年 コマンチェロ 
1962年 リバティ・バランスを射った男 西部開拓史

アラスカ魂 North to Alaska
1960年 アメリカ 122分
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:サム(ジョン・ウェイン)、ジョージ(スチュアート・グレンジャー)、ミシェル(キャプシーヌ)
ジョン・ウェイン主演のラブ・コメディ。
アラスカで金鉱を掘り当てたサムは、ともに暮らす相棒ジョージの結婚相手にと、町からフランス人女性ミシェルを連れてくる。
ところが、彼自身が彼女に恋をしてしまう。恋の駆け引きでは、無骨な西部男は洗練されたフランス女にまるで歯が立たない。嫉妬のあまり雄叫びをあげるジョ ン・ウェインなど、珍しくて楽しい。(2004.6)


アラモ The Alamo
1960年 アメリカ 190分
監督・製作:ジョン・ウェイン
主題曲:「はるかなるアラモ」Green Leaves of Summer ディミトリ・ティオムキン作曲  ポール・フランシス・ウェブスター作詞
出演:トラヴィス大佐(ローレンス・ハーヴェイ)、デヴィー・クロケット(ジョン・ウェイン)、ジム・ボウイ(リチャード・ウィドマーク)、スミティ(フ ランキー・アヴァロン)、ディキンソン大尉(ケン・カーティス)、スーザン・ディキンソン(ジョーン・オブライエン)、フラカ(リンダ・クリスタル)、 ジャコ(ジョン・ダーケス)、サム・ヒューストン(リチャード・ブーン)、サンタ・アナ(ルーベン・パディラ)
1936年のアラモ砦の戦いを描く。
テキサスがメキシコ領だった時代、アラモ砦に立てこもったアメリカ人と包囲するメキシコ軍との間で壮絶な戦いが繰り広げられた。
ボウイ・ナイフで有名なジム・ボウイをリチャード・ウィドマークが好演している。
個人的には伝令として活躍する少年スミティが印象に残った。(2004.6)


片目のジャック One-Eyed Jacks
1960年 アメリカ 141分
監督:マーロン・ブランド
出演:リオ(マーロン・ブランド)、ダッド・ロングワース(カール・マルデン)、ルイザ(ピナ・ペリサー)、マリア(ケティ・フラド)、ボブ・エモリー (ベン・ジョンソン)、モデスト(ラリー・デュラン)、ハーヴ・ジョンソン(サム・ギルマン)、ロン(スリム・ピケンズ)、銀行員(エリシャ・クック)、 ドク(ハンク・ウォーデン)
マーロン・ブランド監督・主演の暗く沈んだ雰囲気の西部劇。
仲間の裏切りで投獄された銀行強盗のリオは、脱獄して裏切り者に復讐をしようとする。が、その相手ロングワースは、保安官として町の人々の尊敬を集めてい た。リオは無法者としてひどい仕打ちを受けるが、復讐をあきらめることはなかった……。
タイトルの「ジャック」は、トランプの絵札のJのこと。顔を横に向け表の側の目しか見せていないが、裏にはもう一つ影の顔を持っている、ということ。リオ に「片目のジャック」と呼ばれる保安官ロングワースをカール・マルデンが怪演している。
リオの仲間エモリー役のベン・ジョンソンが紙巻き煙草を巻いて吸っていたのをなぜかよく覚えている。(2004.6)


決闘コマンチ砦 Comanch Station
1960年 アメリカ 74分
監督:バッド・ベティカー
出演:ジェフ・コディ(ランドルフ・スコット)、ナンシー(ナンシー・ゲート)、ベン・レーン(クロード・エイキンズ)、フランク(スキップ・ホメイ エ)、ドビー(リチャード・ラスト)、ジョン・ロウ(ダイク・ジョンソン)
コマンチに連れ去られた人妻に懸賞金がかけられた。自分の妻と間違えて彼女を救い出したコディは、彼女を夫 の元に送り届けようとするが、懸賞金目当ての男たちが邪魔をする。
赤い岩の切り立つ西部で、ランドルフ・スコットが見事な銃捌きを見せてくれる。(2004.6)


荒野の七人 The Magnificennt Seven
1960年 アメリカ 128分
監督 ジョン・スタージェス
出演 クリス(ユル・ブリナー)、ヴィン(スティーブ・マックィーン)、ブリット(ジェームズ・コバーン)、チコ(ホルスト・ブッフホルツ)、オレイリー (チャールズ・ブロンソン)、リー(ロバート・ボーン)、ハリー(ブラッド・デクスター)、カルベラ(イーライ・ウォラック)
メキシコの農民に頼まれて、山賊を倒すために集まった七人のガンマンたち。
黒澤明監督の「七人の侍」と比較され底が浅いなどと言われがちだが、わくわくしながら楽しく観られる娯楽西部劇なので私はかなり気に入っている。
前半の人探し、後半の村での戦いに大きく別れるが、双方においてガンマンひとりひとりの個性が丁寧に描かれている。
ナイフ投げのコバーンの人気が高かったようだが、他のみんなが男気で参加したのに対し、最後まで金儲けを信じて疑わなかったデクスターなどにも好感が持て る。(2003.2)

ひと言:「服を脱いでサボテンの上に飛び降りた男に何故そんなことをしたのか聞いたことがある。・・・そのときはそれでいいと思ったんだとよ。」ヴィン(スティーブ・マックィーンのセリフより
関連作品:「続・荒野の七人」「新・荒野の七人/馬上の決闘(1968年)」「荒野の七人/ 真昼の決闘(1972年)」
マグニフィセント・セブン」(2016年)

バファロー大隊 Sergeant Rutledge
1960年 アメリカ 111分
監督:ジョン・フォード
出演:トム・カントレル中尉(ジェフリー・ハンター)、ラトレッジ軍曹(ウッディ・ストロード)、コーデリア・フォスゲイト(ビリー・バーク)、メアリ・ ビーチャー(コンスタンス・タワーズ)、スキモア(ファノ・フェルナンデス)、ジャタック(カールトン・ヤング)、ルーシー(トビー・リチャード)、フォ スゲイト裁判官(ウィリス・ボーシェイ)、メイ・マーシュ、ハンク・ウォーデン
婦女暴行殺人事件の謎を追う法廷ミステリーの形をとった異色西部劇。
物語は、裁判を中心に回想形式で進む。事件の内容や真犯人の造形はかなり現代的である。
騎兵隊の砦で若い娘ルーシーが殺された。死体に毛布をかけるところを目撃された黒人のラトリッジ軍曹が容疑者として逮捕される。彼は無実を主張するが、裁 判は黒人である彼にとって不利に進行していく。
ウディ・ストロードが、キャプテン・バファローと呼ばれる気骨のある黒人軍曹をクールに演じている。彼の無実を信じて弁護を引き受ける上官カントレル役の ジェフリー・ハンターもよい。(2004.6)

久し振りにビデオで見直した。頑固な議長による、適度なルーズさをもった裁判は面白い。時系列順に証言をつ なげ、そこにアパッチとの戦いの様子も交えていて、改めて見るとずいぶん凝ったつくりになっていると思った。
無罪をかちとった後、ウッディ・ストロードのカットがひとつもないのはちょっと欲求不満になる。(2007.11)


燃える平原児 Flaming Star
1960年 アメリカ 101分
監督:ドン・シーゲル
出演:ペイサー・バートン(エルヴィス・プレスリー)、クリント・バートン(スティーヴ・フォレスト)、ロズリン(バーバラ・エデン)、ネディ・バートン (ドロレス・デル・リオ)、サム・バートン(ジョン・マッキンタイア)、バファロー・ホーン(ロドルフォ・アコスタ)
インディアンの母と白人の父を持つペイサーは、白人社会から拒絶され、インディアンの部落に身を寄せるが、 やがて彼らとも対立することに……。
ロカビリーの帝王エルヴィス・プレスリーが苦悩する混血青年を演じる西部劇。冒頭で2曲の唄を披露するが、あとはアクション満載のタイトな復讐劇となって いる。
原題は、ペイサーの母が息を引き取る際に見た死の「燃える星」のことを指している。風の吹きすさぶ夜の荒野にインディアンの母親がさまよい出ていくシーン は、悲しく美しい。(2004.6)


コマンチェロ The Comancheros
1961年 アメリカ 104分
監督:マイケル・カーティス
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ジャック・カッター(ジョン・ウェイン)、ポール・リグレット(スチュアート・ホイットマン)、パイラー・グレイグ(アイナ・バリン)、グレール (ネヘミア・パーソフ)、アメラグ(マイケル・アンサラ)、クロー(リー・マーヴィン)、ホースフェイス(ジャック・イーラム)、トーブ(パット・ウェイ ン)、ヘンリー大佐(ブルース・キャボット)
テキサス・レンジャーのカッター大尉は、コマンチ族に武器の密売をしている白人の集団コマンチェロの討伐を 命じられる。彼は、かつて護送中に逃亡されたお尋ね者の賭博師リグレットと再会、彼とともにコマンチェロの本拠地に乗り込んでいく。
スチュアート・ホイットマンが、次第に西部になじんでいく貴族出身の賭博師役で出演、ジョン・ウェインとの丁々発止が楽しい。
夕闇の中、リグレットが墓を掘り、カッターが花を供えてたちつくすシーンが美しかった。
リー・マーヴィンがコマンチェロのメンバーで顔を見せている。(2004.6)


リバティ・バランスを射った男 The Man Who Shot Liberty Valance
1962年アメリカ 白黒・123分
監督:ジョン・フォード
出演:トム(ジョン・ウェイン)、ランス(ジェームズ・スチュワート)、リバティ・バランス(リー・マーヴィン)、ハリー(ベラ・マイルズ)、ピーボディ (エドモンド・オブライエン)、アップルヤード保安官(アンディ・デヴァイン)、ポンピー(ウディ・ストロード)、スターバックル(ジョン・キャラダイ ン)、リース(リー・ヴァン・クリーフ)
東部から西部にやってきた若き法律家のランスは、無法の町に法と秩序をもたらそうと健闘する。
彼は銃を憎みながらも、やがて町の無法者リバティ・バランスと一騎打ちの戦いをするはめに陥ってしまう。
リー・マーヴィン演じるリバティ・バランスが、強烈な存在感を放つ。カウボーイ・ハットのひもをあごの下にだらりとたらし、汗と垢にまみれていそうな面構えがいかにも凶悪である。
誰が見ても勝ち目のなさそうだったランスが見事にリバティ・バランスを撃ち倒し、彼は一躍町の英雄となる。
が、実際にもの影から彼をしとめたのは、牧場主のトムだった。真実を告げることなく、影の存在のまま死んでいく西部の男トムをジョン・ウェインがひたすら 渋く演じている。ランスに真実を告げたときの彼がくゆらす煙草の煙がそこはかとない哀愁を漂わせて、心にしみる。

このひと言:「ここは西部です。事実が伝説を違っていても伝説をとります。」(ピーボディ新聞社長)

西部開拓史 How the West Was Won
1962年 アメリカ 165分
監督:ヘンリー・ハサウェイ、ジョン・フォード、ジョージ・マーシャル
音楽:アルフレッド・ニューマン
主な出演:イヴ・プレスコット(キャロル・ベイカー)、ゼブ・ロウリングス(ジョージ・ペパード)、リリス(リリー)・プレスコット(デビー・レーノルズ)、アガサ・ク レッグ(セルマ・リッター)
レーション:スペンサー・トレーシー
1830年に西部にやってきた一家の三代にわたる物語をオムニバス形式で描く西部開拓大絵巻。(以前見たの は短縮版だったのか、三部形式で、第二部と第五部は見た記憶がない。)
第一部で、ジェームズ・スチュワートが、無骨なハンターを演じて好感を持つ。のちに彼の喋り方を息子のゼブを演じるジョージ・ペパードが「親父だったらこ う言ったよ」という感じでものまねをしてみせるシーンがほほえましい。
第三部は、ジョン・ウェインとハリー・モーガンが野外で戦争について語る件りが美しい画面とともに印象に残る。
第四部は、ジョージ・ペパードが列車アクションでどきどきさせてくれた。
以下に各エピソードのあらすじを記す。

<第一部 River 河>
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:ゼブロン・プレスコット(カール・マルデン)、ライナス・ローリングス(ジェームズ・スチュワート)、ドラ・ホーキンス(ブリジッド・バズレ ン)、ジェブ・ホーキンス(ウォルター・ブレナン)、レベッカ・プレスコット(アグネス・ムーアヘッド)、賊(リー・ヴァン・クリーフ)
1830年代末。ゼブロン・プレスコットは、妻と二人の娘をつれ開拓民として西部にやってきた。長女のイーヴは、ビーバーの狩猟者ライナスに恋をする。無法者との戦いのあ と河の急流で両親を失ったイーヴは、ライナスとともに西部で生きる決心をするが、次女のリリスはセントルイスの町に向かう。
<第二部 The Plains 平原>
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:クレヴ・ヴァン・ヴァレン(グレゴリー・ペック)、ロジャー・モーガン(ロバート・プレストン)
10年後。セントルイスでキャバレーの歌手になっていたリリスは、死んだパトロンの金鉱を相続したという知らせを受け、幌馬車隊で西へ向かう。彼女の金を ねらう賭博師ベイレンが同行する。インディアン襲撃などの苦難を経て辿り着いた金鉱はすっかり掘り尽くされていた。一度はリリスを捨てたベイレンだった が、彼女を忘れることができず、二人はサンフランシスコを目指す。
<第三部 The Civil War 南北戦争>
監督:ジョン・フォード
出演:シャーマン将軍(ジョン・ウェイン)、グラント将軍(ハリー・モーガン)、ピーターソン(アンディ・デヴァイン)、エブラハム・リンカーン(レ イモンド・マッセイ)
南北戦争時代(1861〜65年)。ライナスとイーヴの間には二人の息子が生まれた。ライナスは志願兵として戦場に赴いた。長男のゼブも入隊し、やがて父の戦死を知る。北軍の 野営キャンプではグラント将軍とシャーマン将軍が戦局について語り合っていた。ゼブは、将軍をねらう南軍兵士を銃剣で刺殺する。やがて終戦となり、ゼブは 騎兵隊に留まる決心をする。
<第四部 Railroad 鉄道>
監督:ジョージ・マーシャル
出演:ジェスロ・スチュワート(ヘンリー・フォンダ)、マイク・キング(リチャード・ウィドマーク)
1868年。中尉となったゼブは、大陸横断鉄道の建設工事をインディアンの襲撃から守る任務についていた。建設所長のマイクは、バファロー・ハンターの ジェスロの忠告を無視してインディアンの土地に無理矢理線路を通そうとしたため、戦いが起こる。インディアンを欺くことに荷担したことを悔やむゼブは軍を やめる決心をした。
<第五部 The Outlaws 無法者>
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:ラムジー保安官(リー・J・コッブ)、ジュリー(キャロリン・ジョーンズ)、チャーリー・ガント(イーライ・
ウォラック)、ガントの手下(ハ リー・ディーン・スタントン)
1880年代末。未亡人となったリリスはアリゾナに移住し、保安官をしている甥のゼブと再会する。ゼブは、列車強盗のガントを追っていたが、激しい銃撃戦 の末に勝利を勝ち取る。

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