みちのわくわくページ

○ 映画(日本) 刑事まつり

刑事まつり 情無用の刑事まつり

情無用の刑事まつり
2005年
企画:篠崎誠 配給:コムテッグ
「主人公は刑事」「上映時間は10分以内」「1分につき1回ギャグを入れる」というルールのもと、監督が自 費でつくった作品を集めたオムニバス映画「刑事まつり」シリーズ第8弾。
若手とベテラン(おじさん)監督がほどよく混じっていて楽しい。ゆるい。あの、でも、もうちょっと詰めてもよくねえ?と思いつつ、このゆるさに身を委ねま しょう。(2005.8)

1話「デカドローム」
監督:中平一史
出演:三輪ひとみ、田中康治、高橋洋
組織に潜入して調査を続ける「ドローム体質」の刑事。せっかくの特異体質は、しかしいざというとき裏目に出 てばかりなのであった。白いドレスの恋人役に三輪ひとみ。銃を撃ちまくる組織のボスは高橋洋。
2話「噂の刑事 セロテープとエレベーター」
監督:鈴木浩介
出演:緋田康人、大掘こういち、青山えりな、宮下ともみ、富士タクヤ
一瞬歴然と微笑んだ女の子の死体が微笑ましい。エレベーターに乗るときのこだわりがいい味を出しているエレ ベータ刑事。
3話「おんぶ刑事」
監督:ナシモトタオ
出演:斉藤陽一郎、山内志ん子、戸田昌宏
老女を背負って犯人を追うおんぶ刑事。老女についての説明が全くないのがいい。取調室に入ってしまうより、 ずっと金沢市内を駆けていてほしかった気も。
4話「刑事ローグ」
監督:城定秀夫
出演:長宗我部陽子、吉岡睦雄
張り込みという作業は、こういう性格の刑事を生むかも。尋常でない女をも戸惑わせる尋常でない刑事。カメラ のレンズ越しにしか見えない画面の閉塞感と殺人現場のそれが重なって見事に息苦しい。
5話「パラダイスボンボン刑事」
監督:吉田亘
出演:永田耕一、高橋修、宮内大、西海健二郎、
捜査のためバニーと化した刑事たち。最初に目にする映像の衝撃は大きい。
6話「顔刑事」
監督:デモ田中
出演:加藤鷹、林由美香、平口広美、田中正夫、新宿タイガー
AV界のスター加藤鷹が主演の下ネタ・ハードボイルド・コメディ。加藤鷹の男らしさを堪能するための1本。
7話「おれ、刑事」
監督:島田元
出演:上馬場健弘、島田元、竹藤恵一郎
刑事の主観ショットによるハードボイルド。主人公が組まされるうっとうしく騒々しい変人刑事役で監督自ら体当たりの演技を披露。
8話「寿しデカ」
監督:藤原章
出演:渋谷拓生、里見瑤子、地球楽団、ランドウォーカー
完全版は30分くらいあるらしい。こっちはダイジェスト版? 岩場での撃ち合いあり。群馬県の榊原機械が開発した噂の二足歩行ロボット、ランドウォーカーが登場。開発者の南雲氏が操縦している模様。

刑事まつり
2003年 ダーティ・ダズン・プロジェクト 97分
十二人の監督によるオムニバス。
制作に当たっての条件は、1,主人公が刑事であること、2.1分に1回はギャグを入れること、3,長さは10分を越えてはならない、の三つだそうです。チ ラシがとてもかっこいい。
(2003.2)
☆アメリカ刑事
監督 高橋洋
なんといっても壮絶なマシンガン乱射シーンがみどころ。刑事である必要は全然ないけど。
☆さよなら地球刑事

監督 奥原浩志
だらだらしたテンポでチープなSFを、という味?
☆スローな刑事にしてくれ
監督 市沢真吾
監督・主演の市沢真吾は、スローモーションの動きをよく観察していると思った。
☆刑事VS刑事
監督 廣木隆一
短さが潔い。
☆特殊刑事
監督 西山洋市
丹下左膳刑事対男色刑事。
☆だじゃれ刑事
監督 佐々木浩久
だじゃれ刑事という以上、言い訳などせず、どれだけ寒くてもずっとだじゃれを言い続けてほしいと思った。
☆引き刑事
監督 堀江慶
元気があった。
☆NOと言える刑事
監督 青山真治
寺島進と黒沢清の刑事コンビ!!!
☆夫婦(めおと)刑事
監督 万田邦敏
言葉遊びを楽しみましょう。
☆モーヲタ刑事
監督 山口貴義
「モーヲタ」は、モーニング娘。おたくのこと。
今さら加護と辻の見分け方をもっともらしく講釈されてもねえ、と思いつつ、万田邦敏のおたくぶりはとてもおかしい。

☆霊刑事
監督 黒沢清
霊刑事は、幽霊だから見えないはずなのに、霊感のある通行人は振り返るのだった。
☆忘れられぬ刑事たち
監督 篠崎誠
密室殺人事件の謎を解くため、風変わりな刑事たちが続々と登場。
たとえ他の作品が全て趣旨から外れていてもこれさえあれば「刑事まつり!」、という意気込みと責任感が感じられる。
鑑識の吉田朝がいい。

映画ページ扉へ戻る

トップページへ戻る