みちのわくわくページ

○ 外国映画(2003 年)   

X−MEN2、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン、スクール・オブ・ロック、パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち、 HERO 英雄、フォーン・ブース、ボーン・アイデンティティ、マイノリティ・リポート、ラスト・サムライ、フォーチューン・クッキーファインディング・ニモリロ&スティッチ

X−MEN2 X2
2003年 アメリカ 125分
監督:ブライアン・シンガー
原作:スタン・リー
出演([ ]内は、ミュータントの本名):
プロフェッサーX [チャールズ・エグゼビア](パトリック・スチュワート)、ウルヴァリン [ローガン](ヒュー・ジャックマン)、 サイクロプス [スコット・サマーズ](ジェームズ・マースデン)、ストーム [オロロ・マンロー](ハリー・ベリー)、ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)、ローグ[マリー・ダンキャント](アンナ・パキン)、アイスマン [ボビー・ドレイク](ショーン・アシュモア)、パイロ[ジョン・アラダイス](アーロン・スタンフォード)、ナイトクロウラー[カート・ワグナー](アラン・カミング)、マグニートー[エリック・レーンシャー](イアン・マッケラン)、ミスティーク[レイベン・ダークホルッム](レベッカ・ローミン=スティモス)、ウィリアム・ストライカー(ブライアン・コックス)、デストライク(ケリー・フー)
悪のミュータントから人類を守るべく組織されたX−MENの活躍を描くシリーズ第2作。
今回は、ミュータントの生体実験を行う元陸軍司令官ストレイカーが登場、ウルヴァリンとの因縁をちらつかせる。
ウルヴァリン、ストーム、ジーン・グレイの三人をはじめ、様々なミュータントが入り乱れ、それぞれに個性を発揮した活躍を見せてくれるので、ずっと飽きない。
第1作の終わりで、刑務所に収監されたX−MENの宿敵マグニートーは、ミスティークの手によって脱獄を果たす。この脱獄のシーンがみもの。小さな鉄球を自在に操って堅固な牢を破っていくのだが、鉄球の出所がまた型破りで貧血の人は恐いかもしれない。
自分に触れた人間を傷つけてしまうローグ。彼女を愛するアイスマンは、逃亡先の実家で家族に見放され、ミュータントに対する人々の偏見の強さを思い知らされる。火を操る能力を持つパイロは、力を使いまくって追っ手を撃退、その後、マグニートーと行動を共にする決心をする。迫害され闇の心に目覚めていく若者 をアーロン・スタンフォードが好演。
瞬時に空間を移動する信心深いミュータント、ナイトクロウラーと、ひたすら強いレディ・デスストライクも登場。
そんな中で、サイクロップスがいいとこなし。ウルヴァリンに「ジーンは君を選んだ」と言われても、いくらなんでもかわいそう。次回はもっと活躍してほし い。(2003.5)

関連作品:「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013)、「ローガン」(2017)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン Catch Me If You Can
2002年 アメリカ 141分
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:「世界を騙した男」フランク・W・アバグネイル、スタン・レディング著
出演:レオナルド・デカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン
1960年代、16〜21歳までの間に400万ドル稼いだという実在の天才詐欺師アバグネイルの自伝を映画化。
10代の詐欺師を演じるデカプリオの笑顔と切なげな表情は、とても魅力的。
彼を追うFBI捜査官のトム・ハンクスは、割と普通のいい人を好演している。
さらに、クリストファー・ウォーケンが、逆境に追い込まれていく父親役を好演。「デッドゾーン」以来の泣かせ役かも。
適度なユーモアと適度な痛みを適所に配する、見事な手際よさでぐいぐい楽しませてくれる。
タイトルの60年代風のアニメも、お洒落で気がきいている。
にも関わらず、なんだか釈然としない。それは、30歳近いデカプリオが高校生に見えることに驚いた後、高校生のはずの彼が20代後半のパイロットや医者に見えることにまた驚かなければならないことや、ありえなさそうなことが事実に基づいているという完璧な理由のもとにありうると納得せざるを得ないことや、犯人を追いつめる捜査官が相手が未成年とわかってからは、すっかり保護者気分になってしまうこと、などにあるのではないと思う。やっぱり、軽快な犯罪コメディと、両親の離婚に傷ついた高校生の青春ドラマをくっつけることが、けっこうな荒技だったのではないだろうか。(2003.4)


スクール・オブ・ロック The School of Rock
2003年 アメリカ 110分
監督:リチャード・リンクレイター
出演:デューイ・フィン(ジャック・ブラック)、ロザリー(ジョーン・キューザック)、サマー(ミランダ・コスグローヴ)、ザック[ギター](ジョーイ・ ゲイドスJr)、フレディ[ドラムス](ケヴィン・クラーク)、ローレンス[キーボード](ロバート・ツァイ)、ケイティ[ベース](レベッカ・ブラウ ン)、トミカ[コーラス](マリアム・ハッサン)、マルタ[コーラス](ケイトリン・ヘイル)、アリシア[コーラス](アレイシャ・アレン)、シュニーブ リー(マイク・ホワイト)、パティ(サラ・シルヴァーマン) 
家族でビデオで見た。
バンドを首になったロックンローラー、デューイは、金ほしさに、代用教員の友人になりすまして私立のエリート小学校に潜り込む。3週間担任を任されたクラスの面々が音楽の才能に恵まれていることを知った彼は、授業そっちのけで、子どもたちとバンドを結成することに。
終始一貫ノリノリのジャックが、ハイテンションで子どもたちを巻き込んで行くプロセスが楽しい。ありえねーと思いつつ、あまりの楽しさに一気に見る。オーディションに5ヶ月を費やして演奏の出来る子どもたちを探したというが、この子たちがまたひとりひとりよい。
黒板に書き殴ったロック史など細かい部分も徹底しているらしく、70年代ロックファンにはことさらたまらないとのこと。(2005.9)


HERO 英雄
中国 2002年 99分
監督:チャン・イーモウ
出演;無名(ジェット・リー)、残剣(トニー・レオン)、飛雪(マギー・チャン)、長空(ドニー・イェン)、如月(チャン・ツィイー)、秦王(チェン・ダオミン)
赤、青、白、緑、黒、の極彩色の衣装が宙を舞う、豪華絢爛な様式美を堪能できる大陸歴史活劇。矢の嵐は、アメリカ映画における銃撃の嵐同様、大陸的な大ざっぱさというかダイナミックさを感じさせる。
剣士たちもよかったが、剣の使い手でもあることになっている秦王に実は一番感じ入った。(2003.9)


フォーン・ブース Phone Booth フォーンブース
2003年アメリカ 81分
監督:ジョエル・シューマカー
出演:コリン・ファレル、フォレスト・ウィティカー、キーファー・サザーランド、ラダ・ミッチェル、ケイティ・ホームズ
ファレルが電話ボックスで狙撃犯と電話しているだけのサスペンス映画。
で、そういう状況から想像できるようなことをやっぱりやっているのだが、80分間、ずっとはらはらどきどきしながら観た。
スチュ(ファレル)は、無名の若者を売り出してスターに育て上げていくという自称パブリシスト。
携帯電話片手に若い助手を引き連れてさっそうとニューヨークの街を行く。
歩いて電話ボックスに向かうだけのこの冒頭シーンで、彼の嫌なヤツぶりが存分に披露されるので、そのあと電話ボックスで彼に何が起きるのかというサスペン スと同時に、彼自身がどう変わっていくのかという期待が湧いてきて、飽きない。
ファレルが出ずっぱりで魅力を発揮、警部役のウィティカーもいい(駆けつけてきた警官が彼で本当によかった)。(2003.12)


マイノリティ・リポート  Minority Report
2002年 アメリカ 145分
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:フィリップ・K・ディック
出演:トム・クルーズ サマンサ・モートン マックス・フォン・シドー
ディックの近未来SF小説の映画化。
犯罪を事前に予知して防ぐ犯罪予防局のしくみは、プレコグと呼ばれる人間(予知能力者)に頼っていて、衝動的な事件であるほど事前の予測が難しく、逮捕がぎりぎりになったりする。この妙にアナログな点が、ゆがんだ近未来のシステムの危うさを察知させる。
トム・クルーズは、罠にはめられた警官役。手袋を使った異常にてきぱきとしたパソコン操作、ビルの壁を垂直に走る車からの逃亡、ジェットパック(というらしい)を背負った仲間の警官との戦いなど、わくわくしながら見た。
先が読めたと思うとひとひねりあったり、そうかと思うと思った通りだったり、ミステリーものとしても楽しかった。最後の謎解きは、本格推理のような凝ったトリックだったように思う。
司法局捜査官ウィットワー(コリン・ファレル)が個人的には好き。もっと活躍して欲しかった。(2003.2)


ラスト・サムライ The Last Samurai
2003年アメリカ 154分
監督:エドワード・ズウィック
出演:ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)、勝元(渡辺謙)、氏尾(真田広之)、たか(小雪)、信忠(小山田シン)、“ボブ”(福本清三)、中尾(管田俊)、天皇(中村七之助)、大村(原田眞人)、バグリー大佐(トニー・ゴールドウィン)、サイモン・グレアム(ティモシー・スポール)、ゼブロン・ガント(ビリー・コノリー)
1876年、西洋化を目指す日本政府は、軍事力強化のため、アメリカの軍人に軍隊の養成を依頼することを決めた。
折しも、アメリカ西部では第七騎兵隊がスー族に破れて全滅した直後。その報復のため、バグリー大佐の指揮により無関係の部族を襲撃し、虐殺するという行為に加わったオールグレン大尉は、そのことが大きな心の傷になり、一線から退いて飲んだくれる毎日を送っていた。日本から遣わされた実業家大村に高額の報酬を提示された彼は軍隊養成のため、旧知の部下ガント軍曹とともに日本に赴く。
日本には、政府の新しい方針に反旗を翻す一派がいた。勝元率いる“侍”の軍団である。訓練が不充分なまま政府の軍隊を率いて勝元たちと対決したオールグレ ンは、死闘の末、ひとり囚われの身となった。心身ともにぼろぼろの彼は、勝元の故郷である山間の村で一冬を過ごすことになる。
静かでストイックな生活を送るうち、オールグレンは、勝元を始め、村に住む人々に強く心を引かれていく。
人望のある殿を演じる渡辺謙が魅力的である。
「撮影現場も文化のぶつかり合いだった」と語る真田広之は、村一番の剣の使い手氏尾を演じる。オールグレンを認めつつも最後まで決して打ち解けないところがいい。
たか(小雪)がオールグレンに着物を着せてやるシーンもきれい。アメリカ映画ではあまり見られない控えめなキスシーンだ。
勝元があくまでも銃を使わないのはやはり変な気がするのだが、立ち回りを楽しむということでいいかと思う。話題となった斬られ役の大部屋俳優福本清三も見事な死にざまを見せてくれる。
すべては、トム・クルーズをもり立てるためなのだろうが、周りを落として主役を引き立てるのではなく、同じ高みで引き合うことで脇も主役も力をつくしているという感じが伝わってきてよかった。(2003.12)

このひと言:「Sorry……ごめんなさい」
おまけ:勝元の一団は、おそらく作り手の“侍”のイメージから生まれたのであろう架空の集団で、日本人が幕末ものを作るとしたら考えられない設定だが、オールグレンが批判するカスター将軍は実在の人物。 彼の率いる第七騎兵隊は、1876年、モンタナ州リトル・ビッグ・ホーンで、シッティング・ブルを酋長とするスー族と戦って全滅した。 この戦いは映画にもなっている。「壮烈第七騎兵隊」(1941年アメリカ、ラオール・ウォルシュ監督)では、当時の西部劇スター、エロール・フリンがカスターを演じた。私は観たことがないのだが、彼の半生が英雄として描かれているらしい。ロバート・ショウがカスターを演じた「カスター将軍」(1967年アメリカ、ロバート・シオドマク監督)は、前作より歴史物的な要素が強く、カスター将軍も狂信的な一面を見せていたような気がする。

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