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☆ 自動車教習所日記 ☆  top   

2003年5月、運転免許(普通車AT限定)に挑戦しました。
車についてはほとんど何も知らないまま、初めてハンドルを握りました。
教習所では苦戦の連続でした。学科はともかく、技能は本当に情けないくらいうまく行きませんでした。第一段階みきわめの不良・良、仮免の不合格・合格、第 二段階みきわめの不良・良、さらにはたいてい一発で通ると言われる卒検すらも不合格を経て、合格、という始末。想定される事態はすべて網羅したという、あ る意味ツワモノでございます。
四苦八苦の経緯をふり返る余裕が出てきたので、まとめてみました。教習所で苦労されている方の励み(というか優越感を満たす材料というか)になればと思い ます。
(2003.12)
*HPの日記から自動車教習所に関係ある部分を抜き出したので、ときどき私事(子どもの病 気や学校の行事など)が絡んでいます。切り離しづらかったものでそのまま載せました。ご了承下さい。
免許をとってはや1年半、なんとか無事乗ってます。    
お盆とお正月の帰省の際にも、2時間ほどですが、高速を使って帰れるようになりました。
本ページに関しては、思っていた以上に多くの方にご覧いただいているようで、ちょっと恐縮です。
映画や本の紹介がメインのホームページとなっていますが、幅広くいろいろな話題を楽しみたいと思っています(2005.3)
  


5月2日(金) 申込み+学科1時間+ 適性検査
自動車教習所に通うことにした。申込みをして、学科の一時間目と適性検査を受けた。

5月6日(火) 技能1時間+学科3時 間
初めて技能の講習を受けた。
車を運転する夢はけっこう見たことがあるが、現実にハンドルに触るのは生まれて初めてですごく緊張した。ハンドルを切るタイミングが全くわからない。戻す のも。
今日の教官はやさしい人でほっとしたが、毎回替わるので不安はある。
ほかに学科を3時間受けた。毎時間とも前半が教官の講義、後半は同じ単元のビデオ上映という構成になっているのだが、ビデオを見ているうちに眠くなってし まって困る。

5月7日(水) 技能1時間
自動車教習所で2回目の技能の講習を受けた。
今日の教官は比較的騒ぐ人だったので、緊張していた手がますます強ばって、強ばるとますます騒がれて、困った。うまく曲がれない。

5月8日(木) 技能1時間+学科1時 間
初めてアクセルを踏んだ。
若い教官は「せっかくだから、もっとスピード出しましょうよ。」と言うけど、所内のコースはすぐカーブになるし、他にも教習車がいてこわい。
「遠くを見て。」とも言うけど、手元と目の前の道ばっか見てしまう。

5月9日(金) 技能1時間+学科3時 間
学科の時間、特に眠かった。この眠さがなつかしい。
今日の技能の教官は、指示が的確でとてもわかりやすかった。穏やかな口調で、具体的にどうすればいいのか言ってくれた。それでも、緊張はなくならないし、 はみ出してばかりだけど。
「自転車に乗っている時にどこを見てるか思い出して。」と言われた。帰りはそれを意識しながら自転車をこいでみた。絶えずきょろきょろしていることに気づ いた。

5月10日(土) 技能1時間
夕方、技能の講習に行った。今日の教官は、どちらかというと、のんびりゆったりした人だった。私としては、ガンガン言ってくれるより、こういうタイプの人 の方が落ち着く。
昨日の教官のアドバイスをしっかり頭に刻んで、肩はシートの後ろにつけて首は動かして、絶えず視線を変えるようにした。曲がるときは、カーブではなく、そ の先を見る。
初めてちょっとリラックスして乗れた。アクセルも楽に踏めた。
なのにこの後は予約がいっぱいで、次の金曜日まで技能の講習がない。せっかくいい感じになってきたのに、間が空くのが不安だ。
そろそろ学科の方もちゃんと覚えていかないといけないし。

5月13日(火) 技能連続2時間+学 科1時間
今週の金曜日まで技能の空きがなかったので学科の後キャンセル待ちをしたら、2時間続けてOKになった。
1時間目の坂道発進と後退はなんとか過ぎた。
2時間目のS字とクランクが最悪だった。もともとかなり困難な上に、教官が苦手なタイプだった。おかま言葉でねちねち言う人でかなりいやだった。
午前中の2時間だったが、連続はかなりきつい。午後になっても疲れていた。

5月14日(水) 技能2時間(S字と クランク)
今日も午前中に2時間続けて技能の講習を受けた。2時間ともS字とクランクをやった。2時間目の(同内容では3人目の)教官の説明でようやくわかってきた ような気がする。毎回説明のわかりやすい人に当たりたい。
やっぱりすごく疲れて午後はぐったりしていた。だのに、上の子は2人、下の子は1人友だちを連れてきたので、五人の小学生が家で遊びさわいでよけい疲れ た。

5月15日(木) 技能1時間(S字と クランク)+学科1時間
S字とクランクをやっとクリアした。

5月16日(金) 技能1時間
午後、娘の家庭訪問があって、その後教習所で1時間技能講習を受けた。
今日は、だいぶリラックスして乗れたつもりだけど、それでもハンドルに力が入りすぎ、と言われた。

5月17日(土) 効果測定+仮免前講 座2時間
効果測定(第一段階学科のまとめ試験のようなもの)を受けた。教習所にあるパソコンで20分ほど。合格した。
教習外の特別講座を受けた。仮免取得のための技能と学科の講座で、受けても受けなくてもいいいのだが、不安なので一応受けた。コースや試験の手順や失敗し がちなことなどを教えてくれた。

5月20日(火) 技能1時間
土日月と乗らないでいるうちに、また車の感覚が分からなくなってしまった。
S字は大丈夫だったけど、クランクができなくなっている。
今日の教官は若い女性だった。教習所のアイドル的存在?と思った。

5月21日(水) 技能1時間
障害物をよけて進路変更するときの合図を出すタイミングの練習をやった。てきぱきと指示をしてくれる感じのいい教官だった。
技能の時間オーバーがどんどん増えていく。同じことを何回も聞いて頭ではわかっているのに、身体が言う通りに動かないのは何故?と思う。

5月23日(金) 第一段階みきわめ (不良)
もう、みきわめなの?と不安に思っていた通り、技能第一段階のみきわめのハンコは押してもらえなかった。S字には引っかかるし、左折の巻き込み確認は忘れ るし。

5月24日(土) 第一段階みきわめ (良)
みきわめの二回目。
配車手続きの段階で教官の名前を見てかなり絶望的な気持ちになる。
以前一度当たってかなり苦手だと思った人物だったからなんだけど、今日はやさしかった。しようがねえなあ、という感じで「良」でハンコを押してくれた。
でも仮免試験の前に自由練習をすることをしきりに勧めていたので、やっぱりまだ不安材料がたくさんあるんだろうなあ、と察した。

5月25日(日) 仮免試験(1回目)
修了検定(仮免取得のための技能試験)を受けた。
その前に1時間くらい練習したくてキャンセル待ちをしたのだが、空かなかった。
S字とクランクは何とか切り抜けたのに、最後に、アクセルとブレーキを間違えて、赤信号で交差点に突っ込んでしまった。検定中止事項で不合格だった。

5月27日(火) 技能(補習)1時間
仮免試験2度目の挑戦のための補習を受けた。
不合格のときのチェックを見て、教官は主にブレーキの使い方を教えてくれた。「今度は受かるよ」と言ってくれた。

5月29日(木) 仮免試験(2回目)
修了検定に2回目の挑戦。合格した。S字で軽く脱輪したがすぐに切り返したのでセーフだったらしい。
直後に学科の試験を受けた。これの発表は明日。こっちも合格しないと仮免はもらえない。

5月30日(金) 
仮免を取得した。

6月1日(日) 学科2時間
第二段階に入った。学科を2時間受けた。

6月3日(火) 技能(路上)1時間
長女が熱を出した。昨夜は咳と吐き気で母娘そろってほとんど寝られなかった。朝から小児科へ行って点滴して昼過ぎまでかかった。
その後、教習所へ行って第二段階最初の技能の講習を受けた。寝てないのに、初めての路上で、とっても疲れた。

6月5日(木) 技能(路上)2時間+ 学科3時間(応急救護)
応急救護の学科教習を受けた。人形を相手に、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージの仕方を教えてもらった。
その後、技能で路上を2時間続けて乗った。言われるままに車を動かすのに精一杯でどこを走っているのか、ほとんどわかってない。信号待ちなどでちょっと余 裕ができると、見覚えのある場所にいることに気づいたりするのだが、どうやって行ったかとか覚えていない。それでも、思ったほどこわくはない。せまい所内 では30キロ出すのでさえ大変だったが、外に出ると割と平気で40キロ出せる。

6月6日(金) 技能(路上)3時間+ 学科1時間
長女がまた学校を休んだ。熱はないけどかなり疲れている様子。午前中は家にいるという夫に任せて、教習所に行った。
1日に取れる技能の時間は3時間まで。今日は初めてその3時間分使って、路上に出た。
1時間目の女性の教官は、説明がとてもわかりやすくてよかった。
2時間目の教官は、こっちのミスをいつまでもいつまでもねちねちと責め続けたあげくに偉そうに説教するので、本当に腹が立った。道の端に停車させてくどく どとお説教をはじめたときには、ドアを開けて降りて教習所まで歩いて帰ろうかとさえ思った。が、技能料がもったいないので、ぐっとがまんした。ほかの教習 生もきっと同様にがまんするから、ますますいい気になるのだろうと思った。
身体はそんなでもないのだが、神経が疲れるというか、家に帰って長女の横で、十五分くらい泥のように眠り込んだ。

6月7日(土) 技能(路上)1時間+ 学科1時間
今日は、1時間だけ乗った。初めて、教官に「まずまずですね」と言ってもらえた。でも、側方間隔があまいらしい。

6月8日(日) 技能(路上)2時間
今日は2時間乗った。
今までは教官に言われるままに車を動かしていたのだが、今日からは自主経路と言って、地図を見て自分で道を覚えて運転していかなければならない。

6月9日(月) 休み
自動車教習所がお休みで、なんだかほっとする。
ほっとしたついでに映画を観に行く。「シカゴ」か「あずみ」か迷って、結局「あず み」に行く。あずみがばったばったと敵を斬りまくるところを観て、教習所でおこられてばかりいる憂さ晴らしがしたかったのかも。

6月10日(火) 技能(路上、所内) 2時間+学科3時間
今日は、路上で「危険予測」の講習だった。
教習生が3人と教官が一人同乗し、教習生が変わりばんこに運転して、後から教室で、あそこはどうすればよかったとか、あれは危なかったとか、話し合う。
最初に運転した女の子がルートを間違って予定と逆向きに停車し、次の男の子が戻ろうとして一方通行だらけの区画に入り込んでしまい、こっちの番になったこ ろには時間がなくなって結局私は教習所への帰り道をたどるだけですんでしまった。
その後、もう1時間、技能をとった。所内での縦列駐車の練習だった。

6月11日(水) 技能(所内)1時間 +学科3時間
今日も、所内での教習だった。急ブレーキと、高速でカーブを曲がるといかに危険かを知る、という内容で、教官も「この教習はきらいなんだよねえ、こわく て」とぼやいていた。そのあと、縦列駐車の復習をやった。

6月12日(木) 技能(所内)1時間 +学科1時間
今日から三日間、小学校は学校公開日で、好きな時間に行って授業を参観することができる。小学校と教習所とは自転車ですぐの距離なので、一日中いったりき たりした。
まず教習所で8時半から残っていた学科の教習を受けた。9時半すぎ小学校へ行って広報委員の会合に出て、会報の印刷を手伝った。4時間目の授業を4年、6 年ともちょっとずつ観たあと、お友だちのお母さんたちとお昼ご飯を食べた。
午後は、教習所で一時間技能講習を受けた。今日も所内で、縦列駐車と、バックによる車庫入れ、方向転換、幅寄せをやった。その後、また学校に戻って6時間 目の授業を見た。

6月13日(金) 技能(高速道路)2 時間
午前中は、技能で3日ぶりに路上に出た。2時間連続の高速道路教習だった。
二人での教習で、最初に高速に入るのは私ではなくもう一人の教習生だったのだが、普段通っている道よりずっと広くて車線が多い道路からインターに入るの は、後部席で見ていてもすごく大変そうだった。
加速車線から本線車道に入るのもむずかしい。高速に加速しつつ、タイミングを見計らって高速で通過していく車の間にうまく入らなければならない。
中に入ると、80キロでもどきどきしているのに、教官は100キロ出せと言う。
しかも、前の車が遅いから(でも80q/時だ)「追い越してみましょうか」などと言う。致し方なく右の車線に変更したら、左側に車がけっこう続いて戻れな くなってしまった。「しかたないですね。このまま行きましょう。」と言われ、ずっと100キロで走っていたのだが、だんだんハンドルがふらふらしてきて、 まっすぐ走っていられず困った。
高速道路を使って実家に帰るには、これを一人でやらなければならないわけで、不安だ。

6月15日(日) 効果測定+卒検前技 能講座1時間
第二段階の効果測定を受けた。これはパス。
そのあと卒検前の講座に参加した。コースの説明などをしてもらったが、他に聴講していたのはマニュアルの人ばかりで、マニュアルについての質問が多くてあ まり役に立たなかった。

6月17日(火) 技能(路上)1時間
久しぶりに普通の路上の教習を受けた。左折する時にスピードを落としすぎてきつく注意された。

6月18日(水) 技能(路上)2時間
今日は一時間路上に出てあとはみきわめのはずだったのだが、当たった教官が進路変更の合図の出し方にかなり不安を感じたらしく、もう一時間乗ることをしき りと勧めるので、もう1時間乗ることにした。
が、2時間目の教官は、車幅が1.7メートル、横断歩道の帯が1本45センチだからどうのこうのとやたら数字を持ち出す人で、こっちは合図を出すタイミン グを確実なものにしたかったのに、全然違う方で新たな不安をかきたてられ、1時間分の技能料を損した気になってしまった。  

6月19日(木) 第二段階みきわめ (不良)
みきわめ不良になってしまった。
路上はまあまあよかったし、縦列駐車もオーケーだったのだが、方向転換の目安がよくわからなくて、幅寄せもうまく行かなくて、つまりは車庫入れがぼろぼろ だった。

6月20日(金) 第二段階みきわめ (良)
みきわめでやっと「良」になる。

6月21日(土) 卒検(1回目)
卒業検定を受ける。仮免は落ちるけど、卒検は大抵受かるよ、と多くの人に言われていたのに、落ちた。
いきなり発信の合図を戻し忘れていやな予感がしたのだが、路上はまずまずだったらしい。結局また方向転換で失敗した。角度が浅すぎて幅寄せして、そこまで はまだ大丈夫だったのに、最後にハンドルを戻すときにどっちに回すかよくわからなくなってしまい、大きく脱輪してしまったのだった。

6月24日(火) 技能(補習
補習を受けた。教官は、方向転換の目安をとても丁寧に教えてくれた。最初に当たった教官がそうしてくれてたらよかったのにと思った。遅いけど。

6月25日(水) 卒検(2回目)
二回目の卒検を受けた。
朝から雨がぱらついていたが、よりによって検定中に土砂降りになった。前後の車や対向車がかすんで見にくいほど、勢いよく降って困った。尾灯をつけている 車とつけていない車とでは見え方が全然違った。
でも、ぎりぎりで合格した。所内での方向転換は無事すんだが、路上では交差点前の方向区分線を踏んじゃうし、停車する時縁石にぶつけるしで、まただめかな あとかなりひやひやしたので、ほっとした。

6月26日(木) 卒業
自動車教習所で卒業証書授与。
これをもって運転免許試験場に行って学科試験を受けて合格すれば運転免許をもらえる。
長女がまた熱を出して学校を休んだ。
 
7月3日(木) 運転免許取得
運転免許試験場に行って学科試験を受けた。
試験は毎日2回行われている。1回目は朝早すぎて子どもたちを学校に送りだしてからでは間に合わないので、受付から試験開始まで非常に待ち時間が長いのだ が、午後からの試験を受けた。平日なのにたくさん受けに来ていた。若い人が多い。試験問題は、隣の席の人とは違う問題用紙が配られた。
合否は試験が終わって20分後に電光掲示板でわかる。合格した。
約半分が落ちていた。95問あって(5問は危険予測で一問2点)、90点以上とれないとだめなのだが、問題が難しいというよりも、みんなあんまりちゃんと 勉強してないように見受けられた。受けりゃどうにかなるでしょ、みたいな。
合格発表からさらに1時間待って免許が交付された。写真はあんまりいい写りじゃなかったけど、うれしくて何度も見た。


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