みちのわくわくページ

☆このひと言☆

No.68.「墜落ではない。不時着水だ。」
”It's not a crash, it was a forced water landing.”
映画「ハドソン川の奇跡」における、機長サリー(トム・ハンクス)の言葉。事故の調査委員会のメンバーが「墜落」というたびに、サリーはこう訂正する。そこには、不時着水という難しい着陸をやってのけたベテラン・パイロットの誇りと意地が感じられる。(2016.10)


No.67 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」からセリフ集
フィン:タイ・ファイターを飛ばせる?
ポー・ダメロン:なんだって飛ばせる。
Finn: Can you fly a TIE Fighter?
Poe Dameron: I can fly anything.
 捕虜となって拷問を受けていたポーをフィンが脱出させるときのやりとり。「なんだって飛ばせる」というのが、ベテランパイロットらしくてかっこいい。

ハン・ソロ:帰ってきたぞ、チュウイー。
Han Solo: [stepping into the Millennium Falcon] Chewie, we're home.
 久しぶりに愛機ミレニアム・ファルコン号に足を踏み入れたソロのひと言。

ハン・ソロ:いやな予感がする。
Han Solo: I've got a bad feeling about this.
 本シリーズで定番のソロのセリフ。ファンは、やっぱり言った!という感じか。

ハン・ソロ:髪形を変えたな。
レイア:同じジャケットだわ。
Han Solo: You changed your hair!
Leia: Same jacket!
 再開したソロとレイアのそれぞれの第1声。

レイア:ルークはジェダイだけど、あなたは父親よ。
Leia: [to Han Solo about their son, Kylo Ren] Luke is a Jedi, but you are his father.
 ダークサイドに落ちた我が子カイロ・レンを取り戻してきてとレイアはソロに頼む。ジェダイの騎士であるルークにもできなかったんだ、というソロにレイアが言うひと言。
(2016.1)


No.66.「真実? それとも挑戦?」 
”Truth or dare?”
映画「バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」で、主人公のリーガン(マイケル・キートン)の娘サム(エマ・ストーン)が、俳優のマイク(エドワード・ノートン)とのベランダでの会話で言うセリフ。日本語に訳するとなんでこの二択と思うが、英語にすれば、「挑戦」は「敢えて行う」の意にもとれ、そうすると、映画全体に渡る問いかけにも思えるのだった。

No.65.「ぼくはもう大丈夫だよ。」
I'm satisfied with my care”
映画「ベイマックス」より。
ケアロボット、ベイマックスは、ケアした相手が「ケアに満足した」というまで、活動を停止できない。日本語版では「もう大丈夫」とちょっとくだけた感じに訳されている。2回出てくるこのセリフ、ラストの方はじんとさせられざるを得ない。(2015.2)

No.64.「祭りでは、人が死ぬ。」
“People die at the fair.”
映画「荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜」より。羊飼いのアルバート(セス・マクファーレン)は、アナ(シャーリーズ・セロン)とカウンティ・フェア(酪農物産市)に出かける。危険な西部では、祭りの写真撮影中にも人が死ぬ。焼け死んだ人を見て、アルバートが言うセリフだが、映画の中で何度となく繰り返され、最後はカメオ出演のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が口にする。彼は、逃げる黒人奴隷の絵を標的にした射的ゲームの出店の主を撃ち殺してこういうのだった。(2014.11)

No.63.「目覚めたら私を探して。」
”Come find me when you wake up!”
言ったのは、映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のカリスマ女兵士リタ(エミリー・ブラント)。
タイムループに陥った主人公のケイジ(トム・クルーズ)は、リタと出会い、以前同じ経験をしたリタはケイジの身に起こっていることを即座に理解する。最初のリセットの直前に、リタがケイジに言うセリフ。

No.62.「おれたちは17歳だった。5分前まで。」
We were 17, you now, five minutes ago.
映画「ラストベガス」より。時の流れと身体の衰えに頭がついていけないという70代半ばのビリー(マイケル・ダグラス)の訴え。
もう一箇所、同映画から。サム(ケヴィン・クライン)の夫の鑑のような言葉。
サム「ばかげているようだが、何か特別なことがあったときはいつもまず最初に妻に伝えてきた。結婚して40年、すばらしいことが起こってもそれを妻に伝えられなかったら、それはすばらしいことではなくなってしまうんだ。」
Sam: The thing is... It's crazy, but whenever something spectacular happens to me, the first thing I want to do is tell my wife about it. And, after 40 years of marriage, if I can't tell her about something wonderful that happened to me, it sort of stops being wonderful.
あれほど望んでいた若くてセクシーな娘といよいよことに及ぶにあたって、急に女の子を押しとどめて言う。女の子は怒ることなく、「あなたのような人と結婚したい。」とつぶやくのであった。(2014.6)


No.61「座り直して旅を楽しめ。両足を地に据えて人生を再開するんだ。ヘイ、ライアン、家へ帰る時間だ。」
Matt Kowalski :Sit back, enjoy the ride, you gotta plant both your feet on the ground and start living life. Hey, Ryan, it's time to go home.
映画「ゼロ・グラビティ」に登場するベテラン宇宙飛行士コワルスキー(ジョージ・クルーニー)のセリフ。あまりにも過酷な状況に陥り全てを諦めて死を受け入れようとするライアン(サンドラ・ブロック)を、コワルスキーがなんとか立ち直らせようとする。これだけ読むと、例えば西部劇や戦争映画などで、窮地に陥ったルーキーをベテランのスカウトや上官が元気づけているような場面と考えても、全然違和感がない。が、この映画の場合、「両足を地に据えて〜」が、文字通り行われるところがまたいい。
コワルスキーは、スター・ウォーズの定番のセリフで、「バトルシップ」でも使われた「いやな予感がする。」という物言いもしている。
Matt Kowalski: Houston, I have a bad feeling about this mission.
(2014.1)

No.60「飛行機の歴史は凶暴そのものだ。それなのに、僕は飛行士達の話が好きだ。」
サン=テグジュペリ著、堀内大學訳「人間の土地」(新潮文庫平成10年61刷改版)のあとがき「空のいけにえ」にある宮崎駿氏の言葉。(関連映画:「風立ちぬ」)

No.59「功夫(クンフー)には、縦か横かしかない。」 
映画「グランド・マスター」でイップ・マン(トニー・レオン)が言った言葉。様々な流派が争っているが、どんな流派であろうと、戦いでは負けた者は地に横たわり、勝者は立っているということ。(2013.6)

No.58
「Dは発音しない。」
  ”The D is silent."
映画「ジャンゴ 繋がれざる者」のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)のセリフ。が名前のスペルを訊かれ、綴り(DJANGO)を言った後でこう言う。名前と綴りを尋ねたのは、キャンディのところにいた金持ち風の白人(IMDBを見るとアメリゴ・ベセッピという役名が出ている)で、演じるは初代ジャンゴのフランコ・ネロ。ジェイミーのジャンゴがこう言うと、初代ジャンゴのフランコは「知っている。」と返すのだった。(2013.3)

No.57
−格言にあったな。「人生は喜劇に始まり、悲劇に終わる。」
−いや、逆じゃなかったか。
−誰が言ったんだ?
−マルクスだろう。
−グルーチョか?

映画「アルゴ」から。言っているのは、にせ映画の企画づくりに協力するハリウッドのプロデューサーレクター(アラン・アーキン)と特殊メイク専門家チェンバース(ジョン・グッドマン)。メンディス(ベン・アフレック)による映画スタッフ偽装脱出作戦が成功した後の二人の会話。
原文は、以下の通り(Imdbより)
Lester Siegel: The saying goes, "What starts in farce ends in tragedy."
John Chambers: No, it's the other way around.
Lester Siegel: Who said that exactly?
John Chambers: Marx.
Lester Siegel: Groucho said that?

★他にも「アルゴ」には気の利いたセリフがいろいろありました。いくつか覚えてるの、挙げておきます。

メンディス:これが、最高の最悪案です。
Tony Mendez: This is the best bad plan we have, sir.

国務長官:合衆国政府は、君のSF映画を許可する。

レクター:悪いニュースだらけだ。いいニュースも、悪いニュースになる。ジョン・ウェインが死んで6ヶ月で、アメリカはこのざまだ。
Lester Siegel: Bad news, bad news. Even when it's good news, it's bad news. John Wayne in the ground 6 months and this is what is left of America.

レクター:おれが、にせ映画を作るなら、にせヒットするものでないとだめだ。
Lester Siegel: If I'm going to make a fake movies, it's going to be a fake hit.

レクター:これは却下だ。西部劇は受けない。
チェンバース:史劇だぞ。
レクター:馬が出てくれば、観客は西部劇だと思う。
Lester Siegel: It's got horses in it, it's a Western.

オドネル;賞賛がほしいなら、サーカスに入れ。
Jack O'Donnell: If we wanted applause, we would have joined the circus.


No.56
「よくやった。後は任せろ。そう言われたら、君はだまされているんだ。」
映画「デンジャラス・ラン」のトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)のセリフ。「客室係」である新米捜査官のマット(ライアン・レイノルズ)に対する警告。このあと、マットは、これと全く同じ言葉をCIA本部副部長のウィットフィード(サム・シェパード)に言われ、当局に対し、疑惑を抱かざるを得ない状況に陥るのだった。そうくるんじゃないかなと読めなくもない展開ではあるのだが、高位の上官であるサム・シェパードからクールに言われると、ぞっとする。原文は、次の通り(Imdbより)。
“You've done a fine job, Son. We'll take it from here. That's when you know you're screwed.” (2012.9)

No.55
「ヒーローとは、率直で人を勇気づけることができる男、哀れな少年の肩にコートを掛けてやり、世界の終わりってわけじゃないとおしえてやれるような男のことだ。」
映画「ダークナイト ライジング」のバットマン(クリスチャン・ベイル)が、正体を尋ねるゴードン市警本部長(ゲーリー・オールドマン)に対して言うセリフ。ゴードンは、それが、かつて両親を亡くした少年に対して自分がしてやった行為であることに気づく。その少年はブルース・ウェインであり、ゴードンは、ついに彼がバットマンであることを知るのだ。(2012.8)
原文(Imdbより)
Batman: A hero can be anyone. Even a man doing something as simple and reassuring as putting a coat around a little boy's shoulders to let him know that the world hadn't ended. [takes off in the Bat]
Jim Gordon: [realizes and is shocked] Bruce Wayne?


No.54
「いやな予感がする」 ”I have a bad feeling about this.”
映画「バトルシップ」で、海軍大尉のアレックスが言う。これは、「スター・ウォーズ」シリーズの各作品で、必ず誰かが一度は口にするセリフとして有名だそうで、ファンの心を刺激するらしい。アレックスは、巨大な敵との戦いを控え、艦上に立って、二度このセリフを繰り返す。(2012.4)

No.53
「銃は持たない。運転をする。」 ”I don't carry a gun. I drive.”
映画「ドライヴ」で、主人公のドライバー、キッド(ライアン・ゴズリング)は、依頼人に逃し屋の仕事内容を説明をする。犯人がターゲットの店に侵入し、仕事を終えて出てくるのを待ち、彼らを乗せて車で逃走するのが、彼の仕事。これは、キッドが密かに思いをよせるアパートの隣人アイリーンの夫の犯罪に協力することに決め、彼が、強奪計画の一味に対して自分の仕事内容を説明したときに、言ったセリフ。「何があっても5分待つ。それ以上は待たない。」といういつもの説明のあとに続く。(2012.4)

No.52
「わたしに触っていて。」 “Put your hand back in my shirt.”
映画「ドラゴン・タトゥーの女」(2011アメリカ)の、リスベット・サランデール(ルーニー・マーラ)の言葉。過酷な境遇に生きてきて、自分に近づくものに対しことごとく敵意をむき出しにしていたリスベットは、ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)と会い、ともに40年前の少女失踪事件の調査をしていくうちに、彼に心を開いていく。ハリエットの居所を知っているらしいアニタの回線をハッキングし、アニタのパソコン画面を二人で監視しているシーン。ミカエルは、画面を見つめるリスベットの後ろから彼女の肩に腕を回し、いっしょに画面を見ている。彼が、何気なくその手をほどこうとすると、リスベットが画面を見たまま、さりげなく言う。初めてミカエルに会ったときは、触ったらただじゃ置かないとばかりにスタンガンをジーンズのポケットに忍ばせていたことを思うと、リズベットの変わりようがいじらしく、かわいい。(2012.2)

No.51
「三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい」
映画「幕末太陽傳」の中で、何度もくちずさまれる。高杉晋作作(桂小五郎作という説もあるようだが)の都々逸で、最初は、高杉役の石原裕次郎が三味線を弾いて唄う。この映画を初めて見たのは、30年くらい前だと思うが、そのときからこの文句は覚えている。まず世の中の意の「三千世界」という仏教用語が大仰でいいし、「鴉を殺し」というそこはかとなく物騒な行為に続いて、「朝寝がしてみたい」という強烈な思慕の表現が、なんとも切なく色っぽくて、一度聞いたら忘れられなくなった。ということで、この映画というとこの文句についてのやりとりがあるフランキー堺と石原裕次郎の入浴シーンをまず思い出すという、妙な記憶の仕方をしているのだった。(2012.1)

No.50
「プロダクション・ヴァリューのことはもう言うな。空軍に殺されるぞ。」
言ったのは、映画「SUPER8 スーパーエイト」に出てくるケイリー(ライアン・リー)。ケイリーは、爆弾好きの中学生。チャールズが監督する8ミリ映画にゾンビ役で出演もしている。
“production value”は、チャールズがすぐ口にする言葉で、日本語では、「クオリティが上がるぞ!」と訳されていた。映画の質を高めるための要素ということらしい。本物の空軍兵士が行き交う手前で、兵士に扮したジョーが刑事役のマーティンと会話をするシーンを撮っているときも、チャールズはこの言葉を叫ぶ。あまりにどうどうと撮影していて、空軍の兵士達がいぶかり始めたので、あわてたケイリーがチャールズに言った台詞である。(2011.7)
原文は、“Stop talking about production value, the Air Force is going to kill us.”(Imdbより)

No.49
「ひさびさに流されちゃったな。」
映画「岳−ガク−」の島崎三歩(小栗旬)の台詞。冬山に取り残された救助隊員の久美(長澤まさみ)と遭難者梶(光石研)を助けるべく、吹雪の中を登頂した三歩は、バクダンと呼ばれる雪崩に襲われる。無線機だけを残し雪崩に飲み込まれたかのように見えたが、やがて雪の中から顔を出す。雪崩後の雪原から起き上がってのさわやかなひと言である。(2011.5)

No.48
「詠春拳では、攻めと守りを同時に行う。」
香港のカンフー映画「イップ・マン」でイップ・マン(ドニー・イェン)が、若い弟子ウォンに、初めて詠春拳を教えたときに言ったことば。派手な動きよりも素早い手の動きを特徴とする詠春拳。守るため、争わないために戦うのだと、イップ・マンは説くのであった。(2011.1)

No.47
「くそ野郎が3人、1人の男をぼこぼこにしている。他の連中は黙って見てるだけ。なのに、あんたは、僕がどうかしちまったのかって訊いてくる。死んだっていいんだ、かかってこい!」
言ったのは、映画「キック・アス」の、キック・アスことデイヴ・りゼウスキ(アーロン・ジョンソン)。キック・アスの名が知れ渡るきっかけとなった戦いの場面。3人の男が、寄ってたかって一人の男に暴行を加えているのを止めに入ったキック・アス。ほぼ一方的にやられるながら、見も知らぬ男をかばおうとする彼に対し、襲撃側のリーダー格の男がなかば呆れ顔で「おまえ、どうかしちまったのか。全然知らないやつのために死んでもいいのか。」と尋ねる。それに応じての言葉。リーダーは、若干感じ入るところがあったらしく、暴行の手を止め、仲間を引き連れて去って行くのだった。その様子が、野次馬によって撮られ、YouTubeに流されるのである。原文は次の通り。(IMDBより)(2011.1)
Diner Fight Guy 1: The fuck is wrong with you, man? You'd rather die for some piece of shit that you don't even fucking know?
Dave Lizewski: The three assholes, laying into one guy while everybody else watches? And you wanna know what's wrong with me? Yeah, I'd rather die... so bring it on!

No.46
「あばよ、相棒」 “So Long…partner.”
映画「トイ・ストーリー3」より。17歳になったおもちゃの持ち主アンディは、ウッディだけはいっしょに持っていこうとしていたのだが、他のおもちゃたちを託したボニーがウッディをほしがるのを見て、ウッディのことも彼女に託すことにする。荷物を積んだ車に乗って新生活へ旅立つアンディを見送るウッディが発する、アンディへの別れの言葉。カウボーイらしく、西部劇風である。(2010.9)

No.45
「昔の君は、もっと、こう、すごかった。今の君は、すごさがなくなってる。」
映画「アリス・イン・ワンダーランド」。13年前にワンダーランドを訪れたことをすっかり忘れてしまったアリス(ミア・ワシコウスカ)。彼女に再会したマッド・ハッター(ジョニー・デップ)が、彼女に言う言葉。“muchness”を、吹き替えでは「すごさ」と訳していた。(2010.5)
“You used to be much more..."muchier." You've lost your muchness.”

No.44
「見合うぜ」俺が言った。「俺たちに」
「見合うな」ヴァージルが言った。

ロバート・B・パーカーによる、ヴァージル・コールとエヴェレット・ヒッチの西部小説の3作目「ブリムストーンの激突」の一節。
「俺」は、語り手のエヴェレット。「見合う」は「コメンシュレイト(commensurate)」とルビが付いている。ヴァージルは、知らない単語が出て くるとその意味を聞いて自分でも使おうとする。今回は、それがこの言葉。「同等の、相応の」と言った意味である。軍保安官が、ヴァージルとエヴェレットに ブリムストーンでの保安官助手の仕事を提供したときにリスクに見合うほどの金は出せない、というときに用いた。これはその後、物語のクライマックス、町の 実力者パイクとその手下たちとの25対2の対決に赴く前に二人が交わした会話の一部。(2009.11)

No.43
「いいか、奴の話に乗るな。それが奴のねらいだからだ。奴が君の気分を害し、君がかっとなれば、向こうが優位になる。分かるか?」
映画「サブウェイ123激突」で、犯人との交渉役となった地下鉄職員ガーバー(デン ゼル・ワシントン)に、アドバイスをするカモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)の言葉。最初はいやな奴に見えたカモネッティだが、犯人との駆け引きに 真摯に臨むガーバーの姿を見るうちに、彼に協力し、プロとしての手腕を発揮していいところを見せる。原文は、以下の通り。
“Listen, don't let this guy bring you to his reality... 'cause that's what he wants to do. He hurts you, you're gonna get angry... he's got the advantage, understand?”

 No.42
「みんなが、あなたがいないことに気づいたら、なんて言えばいいの?」
「おれは戻ってくる。」

映画「ターミネーター4」より。ジョン・コナーは、機械軍スカイネットの本拠地に潜 入させたマーカス・ライトからの連絡を受け、自らも敵地に侵入し、捕虜となった若き日の父カイル・リース救出に向かう。妻のケイトの問いかけに対して、 ジョンが答える言葉は、これまで本シリーズにおいて、T-800型ターミネーターが何度となく使ってきた有名な台詞。原文は以下の通り(Imdbより)。
Kate Connor: What should I tell your men when they find out you're gone?
John Connor: I'll be back.

No.41
「この3つを持って行け。WD-40、バイスグリップ、粘着テープ。有能なやつなら大概のことはこれ で処理できる。」
映画「グラン・トリノ」で、ウォルト(クリント・イーストウッド)が、隣に住むモン族の少年タオ(ビー・ヴァン)に言った台詞。
原文は次の通り(Imdbによる)。
"Take these three items, some WD-40, a vice grip, and a roll of duct tape. Any man worth his salt can fix almost any problem with this stuff alone."
ウォルトは、フォード社の工場に長年勤務していた男で、機械を直すのが得意。
家のガレージには、たくさんの工具が置いてある。
ウォルトは、タオに建設現場の仕事を紹介してやるが、道具を持たない彼に自分の工具を貸してやるのである。WD-40は防錆潤滑剤、バイスグリップは工具メーカーの名だがレンチの代名詞となっているようで、いずれにしてもプロっぽい。(2009.5)

No.40
私がこの戦いを始めたわけではありません。でも、決着はつけます。
映画「チェンジリング」のヒロイン、クリスティン・コリンズの言葉。行方不明の息子 ウォルターの捜索と発見を巡って、警察との壮絶な戦いに巻き込まれた彼女は、最後まで戦う決心をする。前半に学校で友だちと喧嘩をしたと報告するウォル ターに彼女が「こっちから喧嘩をしかけてはだめよ。でも(喧嘩になってしまったら)ちゃんとけりをつけなさい。」と諭すシーンがある。その部分も含めて、 原文は次の通り(Imdbによる)。
 I used to tell Walter, "Never start a fight... but always finish it." I didn't start this fight... but by God, I'm going to finish it.
(23009.3)

No.39
死者が復讐を気にかけるとは思えない。
映画「007/慰めの報酬」のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の言葉。 家族の仇である将軍を射殺し復讐を終えたカミーユ(オルガ・キュリレンコ)が、「これでママは喜ぶの?」といったようなことを問いかけたときに、答えてい う。
原文は、”I don't think the dead care about vengeance.”(Imdbによる)
その前に友人マティスが死んだときにも、ボンドはやむなく彼の遺体を通りのゴミ捨て場に置き去りにし、「友だちをそんなところに!」というカミーユに対 し、「死者は気にしない。」とクールに答えるのだった。(2009.2)

No.38
エマージェンシーなんて俺も初めてだから、どっちが操縦桿握っても大した違いはないよ。
映画「ハッピーフライト」の原田機長(時任三郎)の言葉。
エアスピード(対気速度)を計るビトー菅の凍結防止ヒーターが故障し雲に突っ込んだことで凍結。もう一つのビトー菅はバードストライク(カモメの衝突)に よって破損し、エアスピードが分からなくなってしまうという事態が発生。フライト中のホノルル行き1980便は、エマージェンシーを宣言する。
原田は、キャビンに翼の様子を見に行って機内が大きく揺れたとき、チーフパーサー山崎(寺島しのぶ)をかばって、落ちてきた乗客のスーツケースを咄嗟に受 け止め、手首を打撲してしまったため、操縦を副操縦士の鈴木(田辺誠一)に任せる。こんなこと経験がないから無理です、という鈴木に答えて言った言葉。原 田はピンチの ときはとりあえず笑う、という太っ腹で頼りになる機長である。(2008.11)

No.37
難しくはありません。ただ、思いこみによる盲点をついているだけです。たとえば幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題であるとか。
東野圭吾の小説「容疑者Xの献身」に登場する数学教師石神の言葉。草薙刑事に、先生がつくるテストの問題は難しそうだといったことを言われ、それに応じたもの。映画「容疑者Xの献身」では内海刑事と同じようなやりとりがあった。何気なくもらしたこの一言で、ガリレオこと湯川学は、旧友の辛く悲しい秘密に気づいてしまうのだった。 (2008.10)

No.36
どうやら我々は、人生において何かを得るよりも、失うことの方が多い年代に達してしまったようだ。
原文は、”We seem to have reached the age where life stops giving us things and starts taking them away”
映画「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」で、インディの友人にして 雇い主である大学学部長のスタンフォースが言った言葉。
上からの圧力により、インディをかばって大学を去ることになったスタンフォースが、苦しい事情をインディに伝える場面。インディは、そこで父ヘンリーの死 を悼みながら机上にある遺影を見つめる。
が、そのあと、彼は、クリスタル・スカルを追う冒険の旅に出て、妻と息子を手にいれて戻ってくる。いくつになっても、失うことの多い人生などとは無縁のイ ンディなのであった。(2008.7)

No.35
裏切り御免!
黒澤明監督による「隠し砦の三悪人」(1958年)において、真壁六郎太のライバルにして敵方の武将である田所兵衛が放つ言葉。日本映画史上、最も胸のすく捨て台詞のひとつと言える。
2008年のリメイク版「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」においても同じ台詞が2度出てくるが、こちらは音こそ同じだが似て非なるものである。 (2008.5)

No.34
歩くのが好きなんだ。普通の感じがする。
映画「ジャンパー」に登場するジャンパー(瞬間移動能力者)のひとり、グリフィンの 言葉。主人公のデヴィッドは、グリフィンの協力を得ようと彼の後について回るが、「ジャンプ」せず東京の街中をずんずんと歩いていくグリフィンに、「どう して歩くんだ。」と訊ねる。それに対するグリフィンの答え。
原文は次の通り(Imdbより)。
Davey: Why are you walking?
Griffin: As a matter of fact, I like walking for a change!  Makes me feel normal.

No.33
やはり苦手分野のようです。
映画「L change the WorLd」。Lのマンションに侵入したテロ・グ ループの手から真希を奪って逃げながらいう、Lの言葉。(2008.2)

No.32
わたしは、いつでも正しいの。まちがっているときでも、わたしは正しいのよ。
“I am always right. Even when I'm wrong, I'm right.”
映画「ルイスと未来泥棒」で、未来の少年ウィルバーの母親フラニーが、過去に 戻るルイスに向かってこうアドバイスする。自分の時代に戻ったルイスは、発明イベント会場で、カエルを追い回すちょっと変わった女の子(この娘が誰かは映 画を見ればわかります)に会う。「わたしはまちがってる?」と彼女に訊かれ、彼は「いいや、君はいつでも正しい。」と答える。アメリカ人は子どもでも気が きいていると思わざるを得ないひと言だ。(2008.1)

No.31
あなたは、なんだかぎらぎらしすぎですよ。まるで抜き身の刀みたい。
映画「椿三十郎」で、城代家老奥方が、椿三十郎に向かっていう言葉。「でも、本当にいい刀は鞘の中に入っているものですよ。」と続く。1962年のオリジナルでは、入江たか子が、2007年のリメイクでは、中村玉緒が演じた。

No. 30
あんたが今オフィスにいるなら、おれたちはお互いに顔を見て話しているはずだ。
"If you were in your office right now we'd be having this conversation face-to-face. "
映画「ボーン・アルティメイタム」で、CIA捜査官 ヴォーゼンデヴィッド・ストラザーンの裏をかいたボーン(マット・ディモン)が、ヴォーゼンに言う台詞。
ボーン・スプレマシー」では、CIAのオフィスを望遠鏡で覗きながらやはりCIA 捜査官のパメラに電話をかけ、彼女の嘘を暴いてみせる場面があった(本ページ下方No.13参照)。 今回も同様、パメラと電話で話し、「休みをとった方がいい、パム。疲れてるみたいだ。」(Get some rest Pam, you look tired.)というところがある。前回のやりとりを知っているとより楽しめる。(2007.11)

No. 29
迷いもなく 涙もなく はぐれ月夜に生きる
三池崇史監督による和製西部劇「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」の主題歌「ジャンゴ〜さすらい〜」の一節である。原曲はマカロニ・ウェスタン「続・荒野の用心棒」の主題歌で作曲は ルイス・エンリケス・バカロフ。日本語の歌詞( MAKOTO°による)は、格好つけで甘ったるくて、個人的な好みからいうと今ひとつ。 でも、イタリア語と英語でしか知らなかったジャンゴの歌を、北島三郎が日本語で歌い上げるのを聞く日が来るとは思わなかったので、それはうれしかった。(2007.9)

No. 28
謝るな。謝るのは弱さのしるしだ。
映画「黄色いリボン」でネーサン・ブリトルズ大尉(ジョン・ウェイン)が何回か口にする言葉。
言葉を聞いただけでは、タカ派のイメージと重なって自分の非を認めようとしない独善的な奴と思う人もいるかも知れない。
が、映画を見れば、経験豊かな年長者が、若者に向かって「自分の行動に責任を持て。謝らなければならないようなことは最初からするな。」と諭しているんだ なとわかる。
原語は、"Never apologize, Mister. It's a sign of weakness." (ここは、大尉が注意するとすぐ謝った若い士官に対して言ったものなので"Mister"と呼びかけている。)(2007.7)

No. 27
瞳の色を変えることはできない。「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」と彼は言った。
レイモンド・チャンドラー作、村上春樹訳「ロング・グッドバイ」から。 ちなみに清水俊二訳「長いお別れ」では、
人間の眼の色はだれにも変えることはできない。「ギムレットにはまだ早すぎるね」と彼はいった。
となっている。原文は、以下の通りです。
Nobody can change the color of a man's eyes."I suppose it's a bit too early for a gimlet," he said.
(2007.3)

No. 26
綺麗に見えちまうもんだな。こんな目でも。
映画「どろろ」、百鬼丸の言葉。 自分の目を取り戻したばかりの百鬼丸が草原の花を見て言う。 一対の魔物を倒し両眼を得た後、彼が初めて目にしたのは、月光の下に佇むどろろの姿だった。(2007.2)

No. 25
父とその同輩たちが危険を冒し、傷を負ったのは仲間のためだった。彼等は国のために戦っていたのかもしれないが、友のために死んだのだ。
映画「父親たちの星条旗」から、ドク/ブラッドリーの息子であり原作者でもあるジェームズ・ブラッドリーのナレーションの一節。
この前に「何故彼等がヒーローと呼ばれることを居心地悪く感じていたのか、私にもわかってきた。」とある。(2006.12)

No. 24
あなたは居なさい、ぼくは行く。
イシ 北米最後の野生インディアン」から。カリフォルニア・インディアンの 無数の部族のうち、イシが属していたのはヤナ族。ヤナ族はさらに四つの小部族に分かれ、言葉も違っていた。イシは、南部に住むヤヒで、そのヤヒ語の別れの あいさつを直訳したもの。イシは、英語の「グッドバイ」のようにはっきりと別れを告げるのをためらい、こういう言い方をしたという。(2006.9)

No.23月テニス
このテニスが終わると同時に、あいつはキラ事件に触れてくる。夜神月(やがみライト)にキラしか知らない事を言わせようと。
DEATH NOTE デスノート」第3巻(大場つぐみ・原作 小畑健・漫画 集英社 ジャンプ・コミックス)より。
「デスノート」を手にし、大量殺人を行う「キラ」こと夜神月と、「キラ」を追う謎の探偵L(エル)。
正体を隠していたLは、月と同じ大学に入学し月に名乗り出る。Lの出方にあせりつつも、テニスに誘われ勝負に応じる月。
セリフは、テニスのプレイの最中にLの思惑を探る月が心の中で考えていること。敵と味方の腹の探り合いが本作の大きな見どころであるが、その中でもこのテニスシーンは、二人が打ち合うボールとともに、双方の心の声が行き交ってとてもスリリング。(2006.7)

No.22
ここで逢うたは盲亀の浮木、憂曇華の花待ち得たる今日の対面、いざ、尋常に勝負、勝負!
映画「花よりもなほ」で長屋の人たちが企画した仇討ちのお芝居の中で、仇討ちをする 後家役のおさえ(宮沢りえ)が言う口上。
落語や講談などの仇討ち話で使われる常套句。映画の中では、この口上の意味がわからないおさえが宗佐に意味を尋ねるのだが、宗佐もわからず、隣人の浪人次 郎左右衛門が壁越しに聞いて解説してみせる。
「盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)」も「優曇華(うどんげ)の花」もめったに起こらないことのたとえで、「ここで逢ったが百年目」の意味、千載一遇の機会 を表すという。ちなみに「盲亀の浮木」は、目の見えない亀が百年に一度海面に顔を出した時たまたま海上を漂っている浮木と出会いその朽孔に入り込むことで、「優曇 華の花」は、仏教で三千年に一度咲き、そのときに如来が現れるとされている花のことだそう。(2006.6)

No.21
ありがとう大地、ありがとう太陽、命をありがとう。いただきます。
TVドラマ「ギャルサー」(日本テレビで毎週土曜午後9:00から放映中)に出てくるカウボーイ、北島進之助(藤木直人)が、食事の前に必ず唱える感謝の言葉。
渋谷にたむろしてイベントでパラパラを踊ることを生き甲斐とするギャルの集団(ギャルサー)と、人探しのためアメリカのアリゾナから何故か渋谷にやってきたカウボーイが絡むという、異色の取り合わせ。
進之助が話す片言の日本語とギャル言葉が飛び交う極彩色の脳天気青春教育ドラマ。
進之助は、どちらかというとウェスタンショーの芸人のようないでたち。銃は持たず、もっぱら投げ縄の技を披露する。 生活習慣は、カウボーイというよりインディアンに近く、渋谷の公園で野宿をし、干し草を調達してきたりもする。渋谷のどこにあれだけの草を刈れる茅場が?(2006.5)

No.20
お前が先走ってこんな屋上にいやがるからおれ達もここに集合するしかねェだろ
作品は、尾田栄一郎作「ONEPIECE(ワンピース) 四十一巻」。麦わ らの一味サンジの台詞。世界政府直下暗躍諜報機関SP9(サイファーポールNo.9)に捕縛連行されたニコ・ロ ビン奪還のため、ルフィたちは、司法の島エニエス・ロビーに乗り込む。単独で先に突入してしまったルフィを追って残りの5人も裁判所の屋上に集結。溝の向 こう岸の司法の塔にはCP9の面々と囚われの身であるロビンらがいる。その状況を説明した言葉だが、こうした状況説明台詞がときどき入る律儀さも ONEPIECEの持ち味。(2006.4)

No.19
ていうか、どこにいても、絶対に誰かがいないような気がするんだけど、世の中って。
作品は、藤野千夜著「ルート225」。年子の中学生の姉弟が突然パラレルワールド に迷い込んでしまう。両親がいない、人間関係も微妙に違う。世界の異変に戸惑う中2のエリ子の言葉。(2006.3)

No.18
帰りはおそくなる。
言ったのは「THE有頂天ホテル」の武藤田議員(佐藤浩市)。 汚職疑惑の渦中にあってホテルに潜伏中の彼は、全てを暴露して政界から身を引くか、全ての罪をかぶって政界に貸しをつくりまくって汚点を背負った政治家として政界に踏みとどまるか、究極の選択を迫られていた(思いあまった第三の選択はあること で破棄される)。 元愛人の一括で決意を固めた彼は、ホテルから逃走。「お客様は家族の ようなものです。」という副支配人の新堂は、「いってらっしゃいませ。」と言って彼を裏口から送り出す。それに答えた武藤田の台詞。なん てことない台詞がいちいちしゃれているのであった。(2006.1)

No.17
地元じゃ負け知らず。
テレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」の主題歌となっている「青春アミーゴ」の一節。唄っているのは、修二と彰。
いわゆる昔の歌謡曲っぽいフレーズにのせて、「いつでもふたりでひとつだった」ふたりが、いきなり「地元じゃ負け知らず」とくるのが、おもしろい。 (2005.11)  と思っていたら、今朝(12月7日)の朝日新聞に「青春アミーゴ」大ヒットの記事が。”ださかっこよさ”がうけてるそうな。

No.16
今、思い出した。あの子の名字も鈴谷というんだ。
SF小説「クロノス・ジョウンターの伝説」の「鈴谷樹里の軌跡」から。映画化 作品「この胸いっぱいの愛を」では、男女の立場が逆になるなど、原作と違う点がいろいろあるようです。(2005.10)

No.15
いい思い出だ。おれの悲惨な少年時代の思い出と取り替えてもらいたい。
映画「アイランド」で、施設から脱走した二人に手を貸す技師マックの言葉。
マックによって、リンカーンとジョーダンの二人は、自分たちが施設で培養されたクローン人間であることを知らされる。子供のころの思い出があると主張する ジョーダンに対し、マックはその思い出も作られ、脳に植え込まれたものだと告げる。作られた記憶にはいくつかのパターンがあり、ジョーダンの幼い頃の思い 出は、農場でやさしい祖母と楽しくすごしたというものだった。(2005.8)

No.14
自分の飛行機は、自分で飛ばす。
映画「アビエイター」の主人公、実在した大富豪ハワード・ヒューズの言葉。ジョ ン・キーツ著、小鷹信光訳「ハワード・ヒューズ」より。自らも設計に加わり、新 しい航空機を開発していたハワード・ヒューズは、試作飛行も自分の手で行わないと気がすまなかったという。(2005.5)

No.13
簡単だ。彼女は君の横にいる。
言ったのは、「ボーン・スプレマシー」のジェーソン・ボーン(マット・ディモン)。
彼が自分を追うCIAの捜査官パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)に直接電話をかけて話したときに口にする。どういう状況での言葉かは、見た人だけが知っているということで。とにかくかっこいい、「してやったり」のひと言。(2005.3)

No.12
彼の胸のうちは、苦痛より、娘と祝杯をあげた歓喜に満ちていたはずだ。
エイリアンVS.プレデター」で、大富豪ウェイランドが、調査隊の ガイド、レックスに言った言葉。(字幕から。未確認のため、一字一句この通りではないかも知れませんがこのような内容です。)
レックスの父親は、無理な登山を果たし、頂上で彼女と登頂の祝杯をあげたあと、下山中に亡くなった。父の死を悔やむ彼女を、ウェイランドが慰めるところ。 ウェイランド自身も病身でありながら、あえて無謀ともいえる調査に自ら加わったのだった。(2004.12)

No.11
やっている間、プレッシャーから解き放たれるのは不可能。背負ってプレーするしかない。でも、どきどきわくわくとかプレッシャーが、ぼくにとってはたまらない。
今回は、映画や本からの引用ではありません。シアトルマリナーズ、イチロー選手の言葉です。アメリカ大リーグ年間安打数259という新記録をうちたてた後 のインタビューで。「プレッシャーから抜け出る方法は?」と聞かれたときの答え。(2004.10.1)

No.10
例えば、夏には、きれいなヒマワリやカンナが咲く、それを見るだけで、まあいいや、と思うんだ。
村上龍作「69」の主人公ヤザキの担任教師マツナガのことば。
昔結核を患っていたマツナガは、バリ封の犯人であることがばれて自宅謹慎処分になっているヤザキを毎日のよう に訪ねる。暑い夏の日に息を切らしながら長い坂を上ってやってきて、説教することもなくただ世間話をして帰っていく。引用部は、そうした彼の世間話の一部 で、「まだ、ヤザキなんかにこんなこと言ってもわからんだろうが、ボクは師範学校の頃、大きな手術を何回もやってね、胸なんか、傷だらけで汚いけどね、意 識不明になったこともあるし、最初は恐かったが、人間はなんにでも慣れるもんなんだね、手術にも麻酔にも、意識不明にも、慣れたよ、それで、ボクは、まあ いいや、と思った、」という後に続く。
そうしたマツナガの姿に、さすがのヤザキも感じるところがあって、この夏以来、マツナガは、教師や警官をことごとく軽蔑していたヤザキの尊敬をかち得るこ ととなる。映画では岸部一徳が演じるようである。(2004.7.6)

No.9
途中。まだ二時間は日がある。トリポリの上空にはいったときには、ぼくはすでにサングラスをはずしていた。やがて砂が金いろに光りだした。なんと地球上に、人影がまばらなことだ!
サン=テグジュペリ作「人間の土地」の一節。
「砂漠のまん中で」という章の2節目冒頭で、機上から見る日没について語っている部分。
サン=テグジュペリは、このあと徐々に光が薄れていって星々が見えてくるまでの経過をいきいきと描き、「ぼくは知らない、この時刻に値する何ものも、何も のも。」と日没の美しさを称えている。
「星のおうじさま」で、おうじさまが小さな星の上で椅子の位置をずらして何度も何度も夕陽を見たという場面を思い出させる。
先日、第二次世界大戦中に消息を絶ったサン=テグジュペリの飛行機の残骸が仏マルセイユ沖でみつかったというニュースが流れた。ロッキードP38改造型機 というらしい。彼が行方不明となったのは、1944年7月31日。60年を経ての発見に大きな感動を覚える。(2004.4)

No.8
音で言えば、パタパタ、カキーン、チャリンチャリン、ドーン、ウーッ、ドタン、パッパッ、チャリンチャリン、スパッ、ドスッて感じですわ。
ラストサムライ」で寡黙な侍を演じた福本清三が、大いに語った聞き書きの本「どこかで誰かが見ていてくれる」で、殺陣の立ち回りのリズムを口で説明しているところ。

No.7
Sorry……ごめんなさい
ラスト・サムライ」でオールグレン大尉(トム・クルーズ)が口にする謝罪の言葉。 厳密には、「ご、ごめ、ごめんなさい」くらいは言い淀んでいたと思う。
このあと、英語で”...for your husband,”とかなんとか説明をするのだが、やがて彼が戦闘で殺した男の名が出てくることによって、聞 き手の女性は、彼が何を謝罪しているのかを知る。「ごめんなさい」というのは、今の感覚で言えば、子どもがいたずらをしてあやまる時や、友だちや恋人や家 族とけんかして仲直りするときなどに使われる言葉で、自分が殺した人間の遺族に対する謝罪の言葉としてふさわしくないし、もしこれがアメリカ人相手に英語 で語られたものであったら、字幕は「すまなかった」とか「申し訳ない」くらいにはなるはず。だが、ここでは「ごめんなさい」であることが重要。あふれる思 いが言葉を補ってあまりある、この絶妙なニュアンスをわかってほしい。

No.6
ニーホントーガヒツヨウデー
「キル・ビル vol.1」で、ユマ・サーマンが服部半蔵(千葉真一) に日本刀を譲ってもらうよう頼むシーンでの台詞。
T・ジョイの「シネマニュース」によれば、日本での記者会見において、映画の中で一番好きな台詞は?と聞かれてユマはこの台詞を挙げたらしい。
ちなみに、敵のオーレン・イシイを演じたルーシー・リュウが挙げたのは、
「カタナハツカレシラズ。アンタモスコシチカラガノコッテルトイイケドネ」。

No.5
女は、身近な人を好きになるものなのよ。
作品は、井上梅次監督、石原裕次郎主演の「嵐を呼ぶ男」(1957年)。
主人公のドラマー、国分正一(石原)をひそかに思う幼なじみのみどり(芦川いずみ)の台詞。
彼女が、正一とマネージャーの美弥子(北原三枝)との仲を心配して言うのだが、そのあと確か美弥子等他の人物によっても繰り返し口にされる。
裕次郎のやんちゃなドラマー役が一世を風靡した痛快な日活アクション。
最近無亡くなったジャズ歌手の笈田敏夫氏が、正一のライバルであるチャーリー・桜田というドラマー役を演じていた。(2003.9)

No.4
どうせこうなりゃ、勝って監獄、負けりゃあ地獄だ!
作品は、石井輝男監督による「暗黒街の顔役・十一人のギャング」(1963年)。
長距離定期便トラックの運転手沢上(高倉健)は、強奪した現金と犯人の首謀者二人を運ぶため犯罪チームに加わる。
計画は見事に成功したかに見えたが、逃走途中、思いがけない邪魔が入る。敵に向かってトラックで突っ込んでいくときに、健さんが言う台詞。(2003.8)

No.3
そんな眼でこっちを見ないで、ウェルズ。
キース・ピータースンの小説「夏の稲妻 」より。
新聞記者ジョン・ウェルズのシリーズ第3作。
お互いに惹かれつつはっきり思いを告げられずにいる46歳のベテラン記者ウェルズと、26歳の新々女性記者ランシング。
いつもウェルズがランシングに言っているこの台詞を、逆にランシングがウェルズに言った瞬間。
ウェルズは自分の首のかかった上層部との会議をなんとか切り抜け、解雇までの執行猶予を与えられた後、ランシングとともに渦中にある議員の記者会見に向か うが、その途中、つい彼女を見つめてしまうのだった。
第4作「裁きの街」(創元推理文庫)の解説で茶木則雄氏は、”このシリーズの主人公は第2作からランシングにとって代わっている”とまで書いているが、そ こまで鋭くない私もこの辺りで物語はランシングのものだということに気づいたのだった。(2003.5)

No.2
”I love you.”
丹波哲朗が007に言った合い言葉。作品は、「 007は二度死ぬ 」(1967)。
丹波哲朗は、日本でボンドを迎えるタイガー田中という役でした。(2003.4)

No.1
北風のことをコマンチのことばでタニマーラっていうの。"淋しい風"よ。
作品は、アンドリュー・V・マクラグレン監督による 映画「チザム」(1970)。
主人公の牧場主チザム(ジョン・ウェイン)の姪サリーが、ポーチで夜風に吹かれて言う台詞。
インディアンの言葉には、なかなか趣深いものがあるようです。(2003.3)

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